なんとボブ・ディランとニール・ヤングがダブルヘッドライナーライブで25年ぶりに共演の映像。私も観た!?


ボブ・ディランニール・ヤングがダブルヘッドライナーでライブをするという、あまりに豪華なイベントがロンドンとアイルランドで行なわれた。その2日目である7月14日、アイルランドのKilkennyという町にあるNowlan Parkでの公演で、なんと2人が1994年以来25年ぶりに共演している。映像は「Variety」や「Rolling Stone」誌に紹介されている。こちら。

https://youtu.be/BReJXLJFG7o
https://youtu.be/v7CPWyR0cw4
https://youtu.be/v7CPWyR0cw4

共演した曲は、“Will the Circle be Unbroken"で、20世紀初期から歌われている伝統的な聖歌。 「Rolling Stone」誌によると、ディランは、1935年にレコーディングされたカーター・ファミリーによるバージョンを初めて聴いたのではと言うこと。1961年のライブで演奏しているが、1976年以来演奏していなかった。
https://www.rollingstone.com/music/music-news/bob-dylan-neil-young-duet-ireland-858783/

ニール・ヤングは、1995年以来現在までウィリー・ネルソンとは4回デュエットで演奏。しかし、この曲を初めて演奏したのは1975年で、なんとその時はボブ・ディランと初共演での演奏だったらしい。今回それを思い出してのデュエットだったのかは不明。

この日ニール・ヤングのライブは彼のアーカイブサイトに登録している人はストリーミングで見られたのだが、このデュエットはディランのセットの中で行なわれたので残念ながら見られなかった。

しかし、残念と言えば、この超豪華ヘッドライナーライブは、アイルランドの前にロンドンのハイドパークでも行なわれ、私もこれは観逃せないとロンドンまで行ったのだ。2人のライブはそれぞれ最高だったのだが、残念ながら、ロンドンでは2人が共演する場面はなかった。それについてはファンはとてもがっかりしていた。最高のライブを観られたので贅沢は言わないことにするが。とりわけディランがずっとニコニコと笑っていたのでびっくりした。

ディランとニール・ヤングが1994年に共演したのは、NYのローズランドで、“Rainy Day Women #12 & 35”と“Highway 61 Revisited"をパフォーマンス。信じられないことに、ニール・ヤングのみならず、ブルース・スプリングスティーンも共演している。

ロンドンでの超豪華ライブについては、8月発売のロッキング・オンでレポートする予定。

アイルランドのセットリスト

ボブ・ディラン
Ballad of Thin Man
It Ain't Me, Babe
Highway 61 Revisited
Simple Twist of Fate
Can't Wait
When I Paint My Masterpiece
Honest With Me
Tryin to Get Heaven
Make You Feel My Love
Pay in Blood
Will the Circle Be Unbroken?
Like a Rolling Stone
Early Roman Kings
Girl From the North Country
Love Sick
Thunder on the Mountain
Soon After Midnight
Gotta Serve Somebody
Encore
Blowin in the Wind
It Takes a Lot to Laugh, It Takes a Train to Cry

ニール・ヤング
Like an Inca
Mansion on the Hill
Over and Over
Everybody Knows This iS Nowhere
Love to Burn
Throw Your Hatred Down
From Hank to Hendrix
Heart of Gold
Human Highway
Old Man
Fuckin' Up
Cortez the Killer
Piece of Crap
Hey Hey, My My (Into the Black)
Rockin' in the Free World
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