遂に!(涙) Bon Iverのジャスティン・バーノンが少し前にFleet Foxesのロビン・ペックノールドやテイラー・スウィフトなどとのコラボを期待させる音源を発表していたけど、それがようやく公式に発表された!
ジャスティンとThe Nationalのアーロン・デスナーによるプロジェクト、ビッグ・レッド・マシーンの2作目『ハウ・ロング・ドゥ・ユー・シンク・イッツ・ゴナ・ラスト?』が8月27日に世界同時発売される! 「いつまで続くと思う?」という意味のタイトルは、このアルバムのテーマを直感的にまとめたもので、テイラー・スウィフトが決めたそうだ。
早速アルバムの1曲目でその世界観を決めるようなジャスティンとアナイス・ミッチェルによる超ゴージャスな“Latter Days”が公開されている。この歌詞が、アルバムのタイトルでもある。
ちなみにジャスティンは、去年地元のウィスコンシン州で選挙における投票をお願いする運動を地味にしていたけど、その一貫でこの曲を披露していた。
そこで、「この曲はアナイス・ミッチェルが書いた曲だけど、僕にとっては未来から今を振り返った時に、僕らはやれるだけのことをやっただろうか?と思っている曲だ」と紹介していて、その時それだけ聞いても泣きそうだった思い出がある。
映像はまだ見られる。今見直したけどやはり泣きそうになった(笑)。
ジャスティンとアーロンと言えば、最近ではテイラー・スウィフトの新作『folklore』と『evermore』でコラボしたことでも話題となった。プロデューサーのアーロンが参加した『folklore』は、グラミー賞で最優秀アルバム賞を受賞している。
もともとビッグ・レッド・マシーンは、音楽に限らず、実験的なクリエティブ集団のコミュニティを作ることから始まったプロジェクトだった。
なので1作目同様、今作にも様々なメンツが参加している。テイラー・スウィフト、シャロン・ヴァン・エッテン、マイ・ブライテスト・ダイアモンド他、個人的にたまらないのは、Fleet Foxesのロビン・ペックノールドが参加していること!
ジャスティン・バーノンとロビンのコラボなんて、今のUSインディ・シーンの最高峰の声2人が一緒に1曲で歌ってると言っても過言ではないので天国。(涙) ロビンもコメントしている。
「今回、ジャスティン・バーノンとアナイス・ミッチェルという間違いなく今最高峰のシンガー、そしてアーティストである2人と一緒に、“Phoenixという曲で歌って、この最高のアルバムに少しでも貢献できたことを心から深く光栄に思っている。この曲は僕がこれまで参加した最も好きな曲のひとつで、みんなに聴いてもらうのが待ちきれない。
アーロン・デスナーとジャスティンには、今回はこんなにインスピレーションの湧く曲を何曲も書いてくれたこと、そしてこんな素晴らしい人たちを集めて形にしてくれたこと、しかも僕にそのうちの1曲に参加し完成するようにお願いしてくれたことに感謝したい。まもなく(S👀N)もっと発表されていくのを楽しみにしている」
何より、ロビンは自分の傑作アルバムを出したばかりだし、アーロンもジャスティンもテイラーとコラボしたり忙しくしているのに、クオリティの高い作品を作り続けるのが本当に驚異的だ。
バンドはツイートなどでカウントダウンしているのだけど、その数字がバラバラでいまいち意味が分からない。8月までまだ時間があるので、ロビンが匂わせているけど、少しずつ発表されていくということかもしれない。
バンドは、ウェブサイトでアナログ盤などの予約を開始している。
https://merch.ambientinks.com/collections/bigredmachine
収録曲
1. Latter Days (feat. Anaïs Mitchell)
2. Reese
3. Phoenix (feat. Fleet Foxes and Anaïs Mitchell)
4. Birch (feat. Taylor Swift)
5. Renegade (feat. Taylor Swift)
6. The Ghost of Cincinnati
7. Hoping Then
8. Mimi (feat. Ilsey)
9. Easy to Sabotage (feat. Naeem)
10. Hutch (feat. Sharon Van Etten, Lisa Hannigan and Shara Nova [My Brightest Diamond])
11. 8:22am (feat. La Force)
12. Magnolia
13. June’s a River (feat. Ben Howard and This Is The Kit)
14. Brycie
15. New Auburn (feat. Anaïs Mitchell)
※その他、日本盤ボーナス・トラック追加収録(予定)
追記(7月1日)
アーロンが珍しくボーカルを担当している曲“The Ghost of Cincinnati” も公開された。このアルバムにはその他にも彼がボーカルを担当している曲がある。
Bon IverとThe Nationalの豪華プロジェクトに参加したテイラー・スウィフトの曲も公開された!
追記2(7月2日)
テイラー・スウィフトが参加した“Renegade”も早速公開された!
プレスリリースによると、この曲は彼らが2021年3月に『folklore』でグラミー賞を受賞した週にLAのKitty Committeeスタジオ(テイラーの自宅)で作った曲だということ。
アーロンがこう語っている。
「昨年『foklore』と『evermore』を作っている時に、テイラーとは、いつかビッグ・レッド・マシーンで一緒に曲を作って実験してみようと話していたんだ。友達とただ作ってみるために音楽を作る、という感じでビッグ・レッド・マシーンは始まったんだけど、そうやってこの曲“Renegade”もできたんだ。
これは『evremore』を作り終えた後に作った曲だったから、あ、これはビッグ・レッド・マシーンの曲なんだと2人で気付いた。彼女が初めてボイスメモを送ってくれた時、その歌詞に感動した。それは今もそうなんだ。聴くたびに毎回ね。ジャスティンがこの曲はさらに遠くに、天まで持って行ってくれた。それから僕の兄弟のブライス・デスナーと、ドラムのJason Treutingもかなり貢献してくれた。この曲のフィーリングとサウンドは、このアルバム『How Long Do You Think It’s Gonna Last?』の核になっていると思う。テイラーが素晴らしい才能を僕と引き続き分かち合ってくれることに心から嬉しく思っている。それから僕らが一緒に音楽を作る言い訳を見つけてくれることにも」
テイラーはこの曲の歌詞で、ボロボロに傷付きどん底にいる“Renegade”(=反抗者)に、「自分だけで傷を背負わないで、私にその重荷を持ってきて、助けを求めていい」と歌っている。「いい加減に大人になって、あなたを愛したいから」と。
『ロッキング・オン』最新号のご購入は、お近くの書店または以下のリンク先より。