トーキング・ヘッズのオリジナルメンバー4人が、トロント映画祭で21年ぶりにリユニオン。『STOP MAKING SENSE』40周年記念4KをIMAX上映。スパイク・リーがQ&A

Courtesy of TIFF

9月7日から毎年恒例のトロント映画祭が開催されるが、その期間中9月11日に、コンサート映画の金字塔ジョナサン・デミ監督『STOP MAKING SENSE』の4Kリストア版がIMAXで世界初上映されると発表された。しかも、トーキング・ヘッズのオリジナルメンバー4人全員、デイヴィッド・バーン、クリス・フランツ、ティナ・ウェイマス、ジェリー・ハリスンが一緒にステージに登場する。

残念ながらライブはやらないけど、上映後にスパイク・リー監督がモデレーターとなってQ&Aが行われる。それだけでも貴重だ。映画の上映はアメリカ国内でも同時に行われて、Q&Aの模様は、ライブ配信されることになっている。その後、9月末には世界公開される。日本公開については未発表だ。


デイヴィッド・バーンは、『エブリシング・エブリウェア・オール・アット・ワンス』の曲も手掛けてオスカーにノミネートされたが、映画を制作したA24が、その後すぐに、『STOP MAKING SENSE』を劇場公開すると発表していた。
https://twitter.com/A24/status/1636351610086645760

バンドは、1999年に『STOP MAKING SENSE』の15周年再発の際もリユニオンしている。また2002年に、ロック殿堂入りの際に4曲パフォーマンスしている。今回は、それ以来初めて4人が集まることになる。

その時のライブ映像。
”Pycho Killer”

“Life During Wartime"

”Burning Down the House”

約20年前にアンソニー・キーディスが行った殿堂入りのスピーチとメンバーのスピーチ。

アンソニーは、1977年15歳の時に”Pycho Killer”を初めて聴いたのがトーキング・ヘッズとの出会いで、忘れられないという話など、すごく良いことをたくさん言っている。

バンドは、ライブの全編を初めてアナログで発売したばかり。

スパイク・リーは、デイヴィッド・バーンの『アメリカン・ユートピア』の監督をしている。

今年のトロント映画祭は、なんと宮崎駿監督の『君たちはどう生きるか』で開幕することになっている。楽しみだ。



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