テイラー・スウィフトの映画プレミアにビヨンセが登場するという、世界最強のあり得ない2ショットが実現。


信じられない。テイラー・スウィフトのコンサート映画『Taylor Swift: The Eras Tour』のプレミアが10月11日にLAで行われたのだけど、なんとそこにビヨンセも登場し、嘘みたいな2ショットが写真が公開された。

テイラー自身も信じられないようで、インスタに「おとぎ話」みたいと興奮して投稿していた。

「本当に嬉しい。ビヨンセの影響なくして自分の人生がどうなっていたのかまるで分からないから。
彼女のおかげで、私も今いるアーティスト達もみんなも、いかにしてルールを破るのか、音楽産業の常識に反抗すればいいのかを知ったと思うから。
それから彼女の寛大な心。(困難から)立ち上がる力や、あらゆる面において才能があることも。
私のキャリアを通して彼女は私のお手本で、それなのに今夜こうして彼女が来てくれたなんて、まるでおとぎ話が実現したようにすら思える」

この2ショットの偉大さを各メディアは「ローマ帝国」とか「サミット」とか頑張って表現しているけど、どれも追いついてない(笑)。

この2人こそ、今年の夏、そしてこれからも引き続き、今エンタメが考えうる史上最高のコンサートを行っていたアーティストであり、2人ともビジュアル、セットなどアーティスティックな面におけるコンサートの演出から、テイラーは3時間越え、ビヨンセは2時間半という長さから、その中における2人のパフォーマンスが2人の最高であり、今後これを超えるパフォーマンスは出来ないじゃないかという限界に挑んでいたことから、しかもそれが実際興行成績においてもどちらが史上最高を記録するのは間違いないと言うことまで。また、各都市で経済にも大きく影響している。

また、2人とも熱狂的なファンとのつながりがあり、どちらのファンも彼女達への愛を最大限に表現して、結びつき、祝福しているということ。なので、会場でもそれを見るのが最高に楽しいのだ。

pic by AKEMI NAKAMURA
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そんな2人が、ライバル心なく2ショットを披露するとは。とりわけ、自分よりキャリアの短いテイラーのプレミアに来たビヨンセが、テイラーも言っているように寛大すぎる。

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テイラーの映画はこのプレミアの直後に、当初公開日の13日のより1日早めて公開すると発表された。またポップコーンとドリンクのセットが、ツアー仕様になっていて、値段も19.89ドルというのも思わず笑った。今年の『バービー』を思わせる盛り上がりを見せそうだ。

すでに劇場の様子などをソーシャルメディアで観るとみんな踊っているし、

アメリカではつい最近脚本家のストライキが終わったばかりだが、俳優組合はスト続行中だ。そのため、年末に公開の大作などが来年に延期されるなど劇場が困っていたところに、このテイラーが神のように舞い降りてきて、劇場公開。すでに記録的な興行成績が予想されている。またご存知のようにビヨンセ も、『ルネッサンス』ツアーを、アメリカでは、12月1日に劇場公開する。なのでこの2ショット実現は彼女達が契約した劇場のAMCが仕掛けた可能性は大だが、それでもやって来るビヨンセが偉い。

またテイラーは、この日同じ劇場内でいくつかの上映が行われたそうなのだが、その全ての回で舞台挨拶をしている。2人とも努力を惜しまない人なのだ。


この2人が、これ以上のコンサートを人間が行うのは現実としてあり得ないだろうという限界に挑んだところで、U2が最新技術によって次世紀への扉を開けたというのも、2023年最も興味深かったところだ。どちらにしても、コンサートがいかに可能性を持っているのか、人を魅了し続けるのか、ということなのだ。



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