ローリング・ストーンが「ロックがエキサイティングな40の理由」で、スピンが「ロックの名場面100」。数字を表紙に並べるのが流行っています。いやマジでアメリカの雑誌はここ数年、特に女性誌なのですが、痩せて見える着こなし153とか、この春買いたいアイテム237とか、とにかく数字を並べるのが流行っていて、どんどん数が増えています。
ローリング・ストーンが、どうして今こうやってエキサイティングな理由を40並べたかというと、前文で、デビット・フリッケ氏が書いていますが、今ロック・シーンはクロスロードにいる、と。もちろんここ数年言われてきた様々な理由によってですが、しかし、フリッケ氏が最後に書いているのは、自分が人生でクロスロードに立った時、目の前を壁に立ちふさがれた時、それを救ってくれたのは音楽以外にはなかった、ということ。この間イギー・ポップも、ロックの殿堂の時に言っていました。「オレは今この場所を音楽で叩き起こしてやるんだ!」と。このリストにはないですが、それもまたロックがいまだエキサイティングな理由のひとつなはず。
以下ローリング・ストーンのリスト40。
1。ブラック・アイド・ピーズがポップで世界を支配しようとしているから
2。ロック・フェスが最高だから!
3。ヒップホップがアリーナ・ショーを始めたから
4。U2のスタジアム・ツアーが再びアメリカに来るから
5。どんなコンサートもYOUTUBEでHDで見られるようになったから
6。LCDサウンドシステムが今の音を定義するから
7。ライブ・コンサートのサウンド・クオリティがこれまでになく最高だから
8。THEM CROOKED VULTURES はスーパーバンドだけど、スーパーじゃないから
9。チャック・ベリーをいまだ毎月1回見られるから
10。インディ・ロックがハイファイでレコーディングを始めたから
11。巨大ロック・バンドのチケットが50ドル以下で買えるから
12。T.I. が自由の身だから
13。M.I.A.が最新作で怒りまくってるから
14。携帯に究極のジュークボックスが到来するから
15。音楽の未来がデンマークにあるから
16。トム・モレロがギターで、ファイト・ザ・パワーだから
17。MGMTが名声を拒否したから!!!!!
18。トリビュート・バンドが実は本物のバンドよりいいライブをするから
19。ポップ・ディーバ達がチャートを席巻しているから
20。キース・リチャーズが自伝を書いたから(秋発売)
21。ストロークスがカムバックするから
22。ディプロが世界を飛び回っているから
23。ロック・シーン最高に趣味のいいギタリストがとうとうその技を見せようとしているから
24。アトランティック・レコーズが21世紀に突入したから
25。ヒップホップのレジェンドとレコード会社の役員がハイファイを復活させたから
26。ヘッドフォンの音が史上最高に良いから
27。超かっこいいギアが色々発売されるから
28。ガスライト・アンセムのブライアン・ファロンが次なるニュージャージーのヒーローだから
29。Dr. Lukeのトラッシーなポップ・サウンドがラジオでヒットしているから
30。ルーツが毎日TVに出てるから
31。ラッセル・ブランドが音楽産業を救う予定があるから
32。カントリーの悪ガキ、ジェイミー・ジョンソンがナッシュビルで健在だから
33。ココ・サマー(スティングの娘)が、ファミリービジネスに介入したから
34。Derek Trucksがエリック・クラプトンのギター・ヒーローだから
35。アナログ盤の売り上げが2006年以来3倍になっているから!
36。T ボーン・バーネットがひとりルーツ・リバイバルをやっているから
37。クラッシック・ロックの大御所が全然終わってないから
38。アニマル・コレクティヴが、ニュー・サイケ・シーンのキングだから
39。長年完成が遅れていたアルバムがとうとう出るかもしれないから
40。そして、あなた達が、本当に音楽を好きだから!