やっぱりフェスは最高だ:Bonnarooフェスレポ


レポート全然していないのに、いきなりの結論ですいませんが、この週末テネシー州マンチェスターで行われたボナルーフェス、会場に入った瞬間に思ったこと。「やっぱりフェスは最高!」でした。

そして最後の最後まで、その想いが確信に変わるのみの素晴らしい4日間でした。

ボナルーに行くのはこれで5回目。毎年2、3個のアメリカのフェスに行っていますが、その想いが変わることもなく、色褪せることもない。

例えば、ミュージシャンは、ステージに立って観客を前に演奏した時の感動は何ものにも代え難いと言いますが、観客にとっては、音楽リスナーとして何ものにも代え難い体験のひとつがフェスなのではないかと思います。

そもそも、8万人もの人が、世界中からテネシーのど田舎に、音楽を聴くために集まって来るというだけでも普通ではない。

しかも、その8万人のエネルギーに対峙するために、それぞれのアーティストは、それまでのツアーの中でも最大限のエネルギーで立ち向かうのです。レディオヘッドがステージに立った瞬間の気迫と言ったら凄まじくて、これまで何度も写真は撮らせてもらっているので、出て来た時のエネルギーは間近で観て来ているのだけど、8万人の前に立った時のそれは、他とは比べ物にならないものでした。

さらにレッド・ホット・チリ・ペッパーズに至っては、正にフェスの神様が彼らに舞い降りてきていた、としか思えないエネルギー。レッチリというよりも、魂がそこにある、という感じでした。

アーティストは、この8万人が共有できるメロディをなんとか提示してみせようとしている。価値観も、年代も、国籍も違う人達が、8万人も一緒に歌い、感動できるメロディなんて本来なら存在するわけもないのだけど、しかしそれが時として奇跡的に毎年ある。いや別に8万人一緒じゃなくてもいいのだけど。2000人のライブハウスでの感動もそのひとつの形だと思うので。

つまり、音楽フェスは、他人と同じように感動し、共有できるメロディがあるのだと、最大級の形で確認させてくれる。それがあり得ることを再確認したくて、私たちは、何度も何度もフェスに行ってしまうのだと思います。そんな瞬間日常で体験できることは皆無に近いので。

と何度も語られていることですが、今回もそれを再確認しました!

だから、皆さん、今年もフェスに行きましょう!!!

私は退屈な毎日に帰ります。

レポートまた続きます。
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