【今月の気になるあいつ】 ミソ・エクストラ
ロンドンが拠点のシンガー/ラッパー/プロデューサー。2022年リリースのEP『グレイト・テイスト』にて注目を集める。自身が「耳のウマミ」と評する日本語/英語の双方を駆使したサウンドは、両国のポップカルチャーを取り入れたユニークさが魅力。有名ファッション誌や音楽メディア、世界の大型フェスティバルからもラブコールが絶えない、新世代の要注目アクト。現在発売中のロッキング・オン12月号では、「気になるあいつ」にてミソ・エクストラを掲載しています。本記事の一部をご紹介。
●香港で生まれ日本に移り住み、その後イギリスに移住したとのことですね。日本には何歳から何歳までいたのでしょうか?
「小学校からはずっとイギリスだから、その前の幼稚園の時。でも学校が長期で休みの時はだいたい日本にいたし日本語も習っていて、家でお母さんも教えてくれたから、家での会話はだいたい日本語だった」
●音楽を作りはじめたのは?
「気づいたらいつも作っていた感じかな。ロックダウンになって、その時にじっくりと腰を据えてまとまった一連の作品を制作しようと思ったの。たぶんそこで初めて、『このサウンド好きかもしれない。発表してみようかな』と思えた」
●あなたは“Misoverse”という概念を提唱されていますね。
「Misoverseとはもうひとつの現実。いつもライブが始まる前に、『Misoverseへようこそ。私たちはオープンドアポリシー(※すべての人に門戸を開く方針)に基づいて運営しています。平和と音楽、そして良い空気が満ちたこの空間で、本音オンリーで話します』と言っている。人種が交ざっていると、自分をどこかひとつの陣営に置くことがすごく難しいというか、よく『誰に自分を重ねますか?』と訊かれたりするんだけど、わたしとしては『え、自分自身ですけど』っていう。それで、自分と同じようなジレンマを抱えている人についての記事を読んだことがあって、そこに『誰もが、自分はここの出身だと思えるような島があればいいのに』と書いてあって。それで、自分のクリエイティビティとアイデンティティが存在できるMisoverseを作っちゃおうと思った。さらに『どこ出身?』と訊かれた時にも『Misoverseです』って答えれば、それ以上追及されないし、その方が面白いかなと」
(以下、本誌記事へ続く)
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