【今月の気になるあいつ】 ウォーガズム
UK発、サム・マトロックとミルキー・ウェイによって2018年に結成されたロックデュオ。メタル、パンク、エレクトロ等のジャンルを横断したヘヴィーな楽曲と、カリスマ性のある強烈なパフォーマンスでロックシーンを席巻している。待望のデビューアルバム『ヴェノム』を23年10月にリリースし、24年1月には単独来日公演を予定している。現在発売中のロッキング・オン1月号では、「気になるあいつ」にてウォーガズムを掲載しています。本記事の一部をご紹介。
●今さらではありますけど、まずはアルバムの出来栄えについてどう感じているかを聞かせてください。
ミルキー「実は『ヴェノム』のUKツアーが始まったばかりで、昨夜、初めてアルバムの曲をいくつか演奏したところなのね。だから今は、ライブでやるといかに曲が変わるか、自分の中での解釈が変わるものなのかってことに驚いてる。ただ、デモの頃からずっと聴いてきたけどまだ飽きてないし、まだ嫌いになってないのは確かだから、きっといいアルバムだってことなんじゃない?」
サム「うん。実際最高のアルバムだから、みんな絶対に聴くべきだ」
●夏には全米ツアーもあったし、アルバム制作はスケジュール的にもかなり困難さを伴うものだったはず。
サム「確かにツアーの合間に作るのはかなりキツかったけど、ある意味、制作を再開するたびに頭が新鮮な状態で始められたから、そういう意味では良かったよ。ずっとひとつのことにフォーカスしすぎると視野が狭くなっちゃうからさ。一番大変だったのはたぶん曲選びだな。要するに、2人の意見が合わなかったんだ」
ミルキー「そうだね。楽曲にしても他のことについても、どっちも頑固で譲ろうとしないから」
サム「ウォーガズムというのは二元性で、どちらかのものではなく、2人の人間によるもの。衝突もするし、炎と氷みたいな関係。それは曲作りをする上ではいいことでもあるけど、意思決定の場面ではミルキーが左に行きたがるのに俺が右を選びたくなるケースもたまにある。しかもそういう時、じゃあその間をとりましょう、とはならないんだ。ただ、それでも最終的に超クールな曲ばかり揃ったのは、ツアーのために作業から一旦離れたことが功を奏したのかも。それによって、最高の曲だらけだってことを再確認できたというか」
(以下、本誌記事へ続く)
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