昨日のビーチ・ボーイズのライヴは本当に極上のひとときだった。
数年前にフジ・ロックでビーチ・ボーイズは観ているが、マイク・ラヴが先導していたあのライヴは、完全に懐メロ大会だった。
昨日のライヴももちろんその要素も大きかったけど、やはりブライアン・ウィルソンの存在はでかくて、“ヒーローズ&ヴィランズ”や”グッド・ヴァイブレーション”や”スループ・ジョン・B”など、そのエキセントリックな創造性が反映された曲で構成された中盤は目を見張るものがあった。
そして、だからこそ、“バーバラ・アン”や“ファン、ファン、ファン”や”ヘルプ・ミー・ロンダ”などのスタンダードが演奏された終盤のアタックが、めちゃくちゃ映えるという構成だったのだ。
デニス・ウィルソンに”フォーエヴァー”、カール・ウィルソンに”神のみぞ知る”が捧げられたトリビュート・コーナーも素敵。
個人的なハイライトは“スループ・ジョン・B”の混沌から70歳前後のメンバーが「Wouldn't it be nice if we were older (もっと歳とっていたら素敵じゃないか)?」と歌い始めた“素敵じゃないか”にそのまま突入したくだり。
色んな意味でぐっと来る瞬間だった。
写真は興奮したあまりに、帰りがけにかったTシャツとタオル。
今日もまたQVCで興奮するんだろうな。(内田亮)