ウィルコ、ウィルコ、ウィルコ、ウィルコ!


ほんとに宝物のようなバンド。
アルバムだとジェフ・トゥイーディーのソングライターとしての天才っぷりが際立つけど、ライヴだと、メンバーそれぞれの桁違いの技術と創造性が光まくっている。
特にメイン・ギターのネルス・クラインの変態性(曲が変わるごとにギターを変えていたような)とドラムのグレン・コッチェの豪快かつご機嫌なドラムは観ていてまったく飽きることがない。
メンバー同士のハーモニー(歌も関係性も)も美しくて、ひとりひとりが110%アンサンブルに加担しながらも、それぞれが自由にプレイしている感じがとにかく心地よい。

セットリストも素晴らしくて、最新作『ザ・ホール・ラヴ』の曲を中心に、満遍なくセレクト。
しかも、公式Facebookにアップされている大阪のセットリストと違うというのも驚き(だから、キーボードのマイケル・ヨルゲンもドラムのグレンも、プレイする曲を間違えて、ジェフにつっ込まれていた)。

観客も最高で、ジェフも「この観客最高だから、すべてのライヴにいて欲しい。ていうか、みんな一緒にツアーしないか?」とかジョークをかますほど、とにかくバンドと音楽に対する愛が会場内に蔓延していた。

さっきも書いたけど、とにかく終わって欲しくない。
最近、歳のせいか長めのライヴがキツく感じるときがあるんだけど、ウィルコは真逆。延々と聴いてたかった。
ベタな表現だけど、ほんとに音楽という幸せに包まれたひとときだった。

ちなみに、隣の隣に座っていたのは、この間、『俺の名盤』に登場していただいた片寄明人さん。Great 3全員で観にきてました。(内田亮)