現在発売中のロッキング・オン9月号では、フォスター・ザ・ピープルのインタビューを掲載!
以下、本インタビューの冒頭部分より。
「昔はみんなテープで録音していたし、当然、音も完璧ではない。
ただ自分にはそれこそが完璧な音に聴こえるんだよね。
今回のアルバムに関しても、その不完全な完璧さを捉えたかったんだ」
●新作の方向性はどのように出てきたものでしょうか?
「今回のアルバムは、音楽に関して自分なりにケーススタディをするところから始めてるんだ。70年代にスポットライトを当てて、当時の音楽シーンを分析して自分なりにリサーチして……70年代の後期なんて、まさに音楽シーンにおける近代音楽ルネッサンス期が訪れてたみたいなものでね。それこそ当時のニューヨークのロウワーイースト発の音楽の中心にシックがいて、ジョルジオ・モロダーがいて、初期のプリンスがいて、さらにクラッシュにラモーンズに……それと同時進行でテクノロジーの進化が起きていて、シンセサイザーが発売され、さらにドラムマシーンの登場によって音楽が劇的に進化していった。あの時代の音楽を聴いていると、その目まぐるしい変化が手に取るようにわかる。いろんな面で面白い大きな変化を迎えてた時期でもあるので、そこを取っかかりにしてアルバムを作っていったら良いんじゃないかと思ったわけさ。とはいえ、絶対に過去の時代のサウンドの焼き直しにはならないし、最終的にはあくまでも自分の音にしかならないってことに確信と前提があったからこそ今回こういうことができたわけでね。ただ、あの時代から拾ってきたインスピレーションを自分なりに発展させていくことで、あの頃の音楽の魅力にまだ気づいていない人たちに対して何かしら面白い視点を提供できるんじゃないかと思ったわけさ」
●アレンジがゴージャスな作品になっていますが、なぜ華やかなサウンドにしたいと考えたのでしょうか?
「わー、それはそれは……いや、自分でも謎なんだけど……ハハハッ‼ それこそ、あのストリングスやオーケストレーションなんかにしろ、アルバムを作ってる過程で自然にそういう流れになったっていうかね。わかりやすい例で言うと”レット・ゴー”とかね、あの壮大なオーケストラの訪れる瞬間とか、エレクトリック・ライト・オーケストラ的な魂の解放みたいなサウンドになってるし、あるいは”ザ・ホリー・シャングリラ”のラストとか、歪んだ時間軸に迷いこんでいくみたいな感覚がまさにファンク的っていうか」
(以下、本誌記事へ続く)
フォスター・ザ・ピープルの記事の続きは、現在発売中の『ロッキング・オン』9月号に掲載中です。ご購入はお近くの書店または以下のリンク先より。
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