アフロジャックを聞く

アフロジャックを聞く

帯に「世界は俺のもの」と書いてあるが、確かに世界は君のかもしれないという気分になる作品だ。
というかEDMがポップ・ミュージック・シーンにもたらした決定的な変化を思い知らされる作品だ。
ライナーによると今やEDMは2兆円規模の産業となり、今だに成長を続けているらしい。
このアルバムを聞いていると、その必然を痛いほど感じる。
僕は番組の選曲をする時は、曲毎に丸とか三角を付けるのだが、このアルバムは12曲全部に丸が付いてしまった。
この丸というのは曲の良し悪しを判断して付ける印ではない。あくまでもラジオでかけるとリスナーに受けるだろうということが一番の判断基準になっている。無論、それがいい曲であるから選ばれることも多い。しかしこのアルバムの曲は、いいとか悪いとか、そういう基準とは違う、圧倒的な快感指数の高さで聞くものを押し倒してしまう。
それはポップ・ミュージックとしてもの凄く正しく気持ちいい。
EDMは、ポップ・ミュージックは本来そういうものであるということを正面から僕たちに突き付けている。日本はどちらかといえばEDMの波に乗り遅れた国だが、間違いなく今年爆発すると思う。今週のワールド・ロック・ナウでじっくり紹介したい。絶対に楽しんでもらえると思う(笑)。
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