今朝の朝日新聞。憲法学者を対象としたどのような調査も、ほぼこうした結果になっている。
今この国で起きていることは、政府与党が明らかに憲法違反である法案を、国会で強行採決しようとしている、つまり憲法を否定しようとしているということだ。
これは国家権力が法律を守らないで勝手に行動するという事で、立憲主義の国家では絶対にあってはならないことだ。
無論、憲法を変えたければ、憲法に書いてあるルールにもとづいて改憲すればいい。
しかし、今の日本は現行憲法を基本ルールとしている。それを守らないで国家権力が動きだすのは、大げさでなく国の統治ルールの崩壊に繋がっていく。国の安全保障や憲法について論議するのはいいことだ。そこで、いろいろな考え方が出るのも当然なことだ。そこで集団的自衛権の行使を主張するのは自由だ。
しかし、今の憲法での集団的自衛権の行使は明らかに憲法違反である。でも集団的自衛権はどうしても合法にしたいからと、憲法違反となる安保法案を強行採決するのは、法治国家としてあってはならない。
憲法学者の人達が積極的に発言したり、アンケートに答えたりしているのは、そうした危機感があるからだと、僕は思っている。
憲法学者122人のうち、安保法案を「違憲」とする人が104人、「合憲」とする人は2人
2015.07.11 10:52