オンワード、「ゾゾタウン」への出品を取り止める。これは「ゾゾタウン」の終わりの始まりなのか?

オンワード、「ゾゾタウン」への出品を取り止める。これは「ゾゾタウン」の終わりの始まりなのか?
オンワードは「23区」「自由区」「ICB」などをゾゾタウンに出品していたが、昨年12月25日から退店準備を進めている。
ゾゾタウンが25日から初めた定額会員サービスに参加する上での条件が折り合えなかったことが原因と見られる。
ゾゾタウンの販売手数料は平均で3割強とされ、ブランドにとってはかなりの負担となっている。
オンワードはネット通販事業のうち、自社サイト経由が7割と高い。つまりゾゾタウン依存率が低い。
ゾゾタウンが会員サービスを強化すると、オンワードの自社サイトより安くなり、ブランド価値が低下するリスクが生まれる。そこで退店の決断がなされたと思われる。
この問題はオンワードに限定されたものではない。強い自社サイトを持ち、ゾゾタウン依存率が低いブランドは、こうした決断をする可能性が生まれてくる。
言うまでもなく強い自社サイトを持つブランドは、ブランド力が強い。ゾゾタウンにとっても大切なブランドだ。そうしたブランドに退店リスクが生まれるのはシリアスな問題といえる。
ネット通販の利便性によって成長してきたゾゾタウンが、ブランド自身がネット通販に自覚的になって来たことで転換点に立たされている。
渋谷陽一の「社長はつらいよ」の最新記事
公式SNSアカウントをフォローする

人気記事

最新ブログ

フォローする