平成が終わり令和になった時、桑田佳祐の目線は平成を振り返えるのではなく、昭和という時代を見つめ直す所に向かった。そんなことを強く感じるライブだった。
サザンの40年、その活動期間のほとんどは平成と共にあった。しかし桑田佳祐の人生において、自らの時代として刻まれているのは昭和なのだ。
曲のテーマとしても歌われ、アイコンとして映像でも流される力道山や長嶋茂雄。突然に歌われる美空ひばり。
桑田佳祐は、明らかに令和元年を相対化する装置として昭和をライブのテーマにしていると僕は感じた。
代表曲はしっかり歌われ、エンターテイメントとして、いつもどうりの最高のサザンの3時間半だった。
しかし令和元年、40年目のサザンだからこそ伝えたいメッセージがある、そんな桑田佳祐の強い思いがこのツアーを特別なものにしていたように思った。
サザンオールスターズ、ツアー・ファイナルを東京ドームで観て思った。このツアーのテーマは「昭和」なのでは?
2019.06.16 22:51