「借りぐらしのアリエッティ」を観る

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正直、期待と不安が半々だった。
でもポスターを見た時に期待は7割くらいになった。そして予告編で9割くらいになった。というかほぼ間違いない作品になっている手応えを感じた。
そして完成した作品は期待以上の素晴らしいものだった。
日本のアニメ界に新しい才能が登場した事が嬉しい。宮崎駿の脚本。そして宮崎アニメの世界観をDNAとして持つジブリというスタジオで作る、そんな条件の中で監督としての個性をアッピールするのは、本当に困難な事だったはずだ。米林監督はそれを見事にやってみせた。しかも自分のスタイルを強調するわけでなく、むしろ控えめである事によって逆にしっかりと個性を主張している。
風の動き、陽の輝き、雨の匂い、僕達がジブリ作品から感じる映画の快楽、それが米林監督のスタイルとしてしっかり表現されているのだ。
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