そして、比べることによってガッカリしたり、懐かしくなったり、安心したり、そういう感情がいっさい起きないことをいつも確認する。
彼らの演奏や歌は最初から下手で、今もそれは大して変わらないのだ。
そして最初からあったのは、
シンセ/シーケンサーとドラム/ギターとの天才的なコンビネーションのアイデアと、
エレキベースによるリードギターのような抜群のセンスのリフ、
そして60年代、70年代には無かった喪失感にあふれたメロだった。
それが今も変わらず異物感と違和感を放ちながら鳴っていることに感動する。
それだけのピュアな感動。
ニュー・オーダーを観るという事は僕にとってはそれ以外の何でもない。
パーフェクト・キス、トゥルー・フェイス、テンプテーションの3連打はあまりにも美しかった。