ギャング・オブ・ フォー、初めての東京単独公演を観た
2013.03.24 22:38
オリジナル・メンバーはアンディ・ギルだけ(!)。
どうやらつい最近、ヴォーカルのジョン・キングが脱退したらしい。
今日来たお客さんの中にも知らなかった人はけっこういたのでは?
つまり、アンディ・ギルの独壇場である。
そして、アンディ・ギルがいれば、ギャング・オブ・フォーはギャング・オブ・フォーなのだということがよおくわかった一夜だった。
ルックスや体の動きは歳相応のおじさんなのだが、ギター・プレイはキレキレの現役。
本物のポスト・パンク、ニューウェイヴのギター・サウンドとは、これである。
そして、今回思ったのは、アンディ・ギルはツェッペリンのジミー・ペイジのポスト・パンク版なのだということ。
つまり、彼のギター・リフ、ギターのタイム感、ギター・トーンが生み出す空間がギャング・オブ・フォーのスタイルを生み出し、そのスタイルが当時のポスト・パンクのトーンを決定したのだ。
そこまでのギタリストはそうはいない。
あまりにも演奏中の顔が恐すぎるので途中から半笑いで見ていたが、演奏の凄まじさは圧倒的だった。
リアルタイム世代として長く熱心にギャング・オブ・フォーを聴いてきたのは正しかったのだと、心底思えた。