クイーンズ・オブ・ザ・ストーン・エイジ、ジョシュと盟友ジェシーによる「かわいいビッチとバッド・ボーイ」のための愛あるロックンロール・ユニット=イーグルス・オブ・デス・メタルも早いもので本作が3枚目。今回も抜群に笑えるアルバム・タイトルだし、スカスカのグラム・サウンドとサイコティックなビートで夜のサンセット・ストリップをすっ飛ばすがごとき唯一無二のハード・ロック(シルヴァーヘッド、ランナウェイズあたりとシンクロします)といういかがわしくもおバカ一等賞な個性は相変らず……ながら、本作はどうもすっきりしない。大好きなバンドだけに余計に点が辛くなるのかもしれないが、形成要素=役者も音も揃っているものの必殺フックやブレイクが決め手なソングライティングのキレが鈍く、いささかガス欠気味に感じる。スマッシュ・ヒットになった前作の曲は映画やCMソングに盛んに採用されていたが、その反動で今回はキャッチーなジングルを避けたのだろうか? だとしたらバラッドM6やクラウト・ロックに寄ったM12など新たな方向性をもっと突っ込んで展開してくれても良かった気がする。でも、最高にご機嫌でセクシーな連中であることには変わりなし。(坂本麻里子)