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    アート・オブ・アナーキー『アート・オブ・アナーキー』
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    アート・オブ・アナーキー アート・オブ・アナーキー
    ガンズ・アンド・ローゼズのギタリストであるロン“バンブルフット”サールが、ヴォッタ兄弟と始めた新バンドで、そこにディスターブドのジョン・モイヤーと、元ストーン・テンプル・パイロッツのスコット・ウェイランドが参加したことによって、一気にスーパー・グループ感が増した。しかし、3月にワイルドアバウツを従えての新作をリリースしたばかりのスコットは「アート・オブ・アナーキーでは、頼まれてメロディと歌詞をつけて歌っただけ」というような発言をしてるらしいし、つい先頃ディスターブドも再始動したので、この編成がパーマネントな形で継続していくかどうかは現時点で未知数な雰囲気もある。

    ともあれ、作曲面においてはジョン・ヴォッタ、プロデュースに関してはロン・サールを核としながら完成させた本作でも、スコットは十分に実力を発揮しており、個人的にはヴェルヴェット・リヴォルヴァーより手応えを感じる。ただ、チェスター・ベニントンを代理に立てたストテンを観た時も思ったが、替えが効かない組み合わせによる化学反応ってあるのだな、という気持ちはますます強くなった。(鈴木喜之)
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