『Take It Easy』完全生産限定盤漫☆画太郎原作の『珍遊記』が実写映画化されるというのはなかなかな驚きだったが、主題歌をRIP SLYMEが手がけるというのも相当面白い。今回のシングルはその映画のオープニング曲とエンディング曲。『珍遊記』の世界観をどう表現するか、彼らにとっても十分実験的だったはずだが、リリースに先駆け「原作の世代なのでクソ光栄に思っております」とコメントを寄せていたPESが編曲を担当。“Take It Easy”は脱力系のどこまでもクールなラップが、ギャグ漫画でありながらダークな雰囲気を持つ原作のイメージをよく表している。《パカ パカと 馬鹿ばっかが/どっから来て ドコ行くの?》というフックのリリックも力の抜けたフロウも、映画の内容に100%寄せていったものながら、それをRIPの新曲として違和感のないものに仕上げているのがすごい。“Drop!”は、ラテンフレーヴァーのスタイリッシュなトラックに、《やれば出来る子の申し子》《まだ全然本気出してないし》なんて、ダメ人間全開のリリックが笑える。求められたものを自分たちのカラーでしっかり描き出せるのはやはり彼らの懐の深さゆえ。(杉浦美恵)