今作のUKオリジナル・ヴァージョンのリリースから実に2年半、USリイシュー盤から数えても1年のビハインドを経てはいるものの、2月の来日を前にザ・ストラッツの日本デビューがついに実現! クイーンとストーンズとリバティーンズが同時再生されているような錯覚すら覚えるグラマラスなサウンドも、フレディ・マーキュリーやロバート・プラント、スティーヴン・タイラーなど数多のレジェンド・シンガーたちを引き合いにして絶賛されるルーク・スピラーのヴォーカリゼーションも、彼らの大器ぶりを雄弁に物語っている。が、彼らの放つ強烈なロック・スター感は何より、“クッド・ハヴ・ビーン・ミー”の不敵なビートのスケール感やミドル・ナンバー“プット・ユア・マネー・オン・ミー”のワイルドな躍動感に象徴される通り、誰かと誰かの隙間を狙うニヒリズムには一瞥もくれることなく、ロックンロールを全身全霊傾けて信じ抜くことを決めたバンドだからこそのタフネスとヴァイタリティにこそ宿っている。すでに英米ではでっかいスケールの物語の幕開けを迎えているザ・ストラッツ。日本も存分に揺らしまくってほしい。(高橋智樹)