イタリア人プロデューサーのクリスティアーノ・クリッシによるソロ・プロジェクト=クラップ!クラップ!の2作目となるアルバム。2015年の『タイー・ベッバ』が好評を博し、以降ちょくちょく来日公演が行われたり、EP集が発表されたりもしている。エレクトロニカ/ベース・ミュージックの作風だが、そもそもプロジェクトがアフリカ音楽研究を念頭に置いているということで、エキゾチックなメロディのコーラスを配置し、ふくよかなパーカッション・サウンドの彩りをみせる、アーシーでオーガニックなトラック集だ。西洋的なフロア対応ダンス・ビートが含まれていた前作よりも、今回の方が一層、プロジェクトとしての前提を強く押し出している。生々しい息遣いへのこだわりが気にかかるが、このクリスティアーノ・クリッシというアーティストは元々ジャズをやっていたらしく、なるほど、つまりベース・ミュージックのフォーマットの中でアフロ/スピリチュアル・ジャズをやっているのか、と合点がいく。クラブやホーム・リスニング向けの作品だけではなく、よりポップな現場でもどんどん活躍して欲しいところだ。(小池宏和)