軽く世界基準
TERIYAKI BOYZ(R)『WORK THAT feat.PHARRELL & CHRIS BROWN』
2009年01月14日発売
SINGLE
09年、酉年から丑年へ――というできすぎのタイミングで本格的な再始動を果たすTERIYAKI BOYZ(R)。アルバム『SERIOUS JAPANESE』に先駆けてリリースされる新曲のプロデューサーは、ザ・ネプチューンズ。念のため言っておくと、USヒップホップ界の押しも押されぬトップ・プロデューサーである。ちなみに去年のシングル『I still love H.E.R.』ではカニエ・ウェストがプロデュース&フィーチャリング参加。メンツの豪華さにおいては世界レベルで右に出るものがいない状態。来年3月には全米デビューも決定。いつのまにか東京のヒップホップを海外にレペゼンするようなビッグなプロジェクトになっていた。ボルティモア・ブレイクスっぽい性急なビートに、ダークなトラック。真夜中のクラブのフロアを描いたリリック。やってることは今のヒップホップの王道なんだけれど、それがすごく格好いい。日本のヒップホップ・シーンがちょっと元気ない状態になってしばらく経つが、TERIYAKI BOYZ(R)はちょっと特別。来月号ではインタビューも予定しているので、そちらも楽しみにして欲しい。(柴那典)
2009.01.12 04:00