歌の情緒をデザインするEDM

カイゴ『キッズ・イン・ラヴ』

発売中

カイゴ キッズ・イン・ラヴ
2016年にデビュー・アルバム『クラウド・ナイン』をリリースし、2年連続でULTRA JAPANに出演。特に今夏の出演は、彼のサウンドに息づくウェットな情緒をきっちり伝えるパフォーマンスで素晴らしかった。一躍トロピカル・ハウスの代表的スターの座に上り詰め、セレーナ・ゴメスやエリー・ゴールディングらとコラボした新曲やU2の公式リミックスといった話題も振りまいてきたカイゴ。そんな彼が、早くも新たなアルバムを放つ。リード曲となったタイトル・チューンは、ボーイズ・ライク・ガールズのマーティンによる別働プロジェクト=ザ・ナイト・ゲームとのコラボ曲。力強くロマンチックに広がるロック・サウンドとの融合が新鮮な手応えだ。アヴィーチー新作と同様に、ビリー・ラフォールのソウルフルな歌をフィーチャーした“アイ・シー・ユー”など、歌心を巧みなサウンドで演出する手捌きは、ポップ・アルバムとしても相変わらず優れたバランス感覚を維持している。DLリリースされたEP『スターゲイジング』(前述のセレーナ・ゴメスら参加曲も)はそのまま追加収録され、狂騒とは一線を画したEDMの表情を描くことに成功している。(小池宏和)

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