2枚目のドキュメンタリーも必見!

BIGMAMA『BIGMAMA in BUDOKAN』
発売中
BIGMAMA BIGMAMA in BUDOKAN
ふと気づけば、デビューから今日に至るまで、ヴァイオリニストを入れたロックバンドはBIGMAMA以外にほぼ皆無。通常のバンド編成にもうひとつの弦楽器(ヴァイオリン)を入れることがどれだけ大変なことか、メンバーの口から直接聞いたこともある。ライバルがいないのは好都合だが、孤塁を守る重圧もあったに違いない。楽器同士がぶつからずに融合し、至上の音色を鳴らす黄金律を模索し続けた結果がここにある。2007年に安井英人(B)、東出真緒(Violin)が加入し、現5人編成に固まって、10周年という節目に行われた初の日本武道館公演を収めた2枚組映像集。この日は曲によって8人のストリングス隊を加え、至上のさらなる向こう側へと挑戦した。深淵かつ荘厳な曲世界は、圧倒的なスケールを描き、ひとりひとりの心を揺さぶり続ける。時に笑い、時に泣く観客の表情を捉えたカメラワークも、現場の興奮と余情を映し出しているよう。金井政人(Vo・G)も何度か語っていたけれど、言いたいことはすべて楽曲に込められているという、その揺ぎない「信念」を鳴らした聖なる一夜となった。(荒金良介)
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