勇気ある編集に拍手を

マーティン・ギャリックス『ザ・マーティン・ギャリックス・コレクション:デラックス・エディション』
発売中
ALBUM
マーティン・ギャリックス ザ・マーティン・ギャリックス・コレクション:デラックス・エディション

「EDC JAPAN 2017」出演直前に緊急リリースされたシングル・コレクションが、「EDC JAPAN 2018」への2年連続出演に合わせて拡張版としてお目見え。何しろ編集盤なのでアルバムとしての総合的な価値は望むべくもない、と思っていたのだが、デヴィッド・ゲッタと共作した“So Far Away”、トロイ・シヴァンと同世代タッグを組んだ“There For You”、そしてデュア・リパを迎えた“Scared To Be Lonely”と、深い憂いを帯びたフューチャー・ベースの近作群が序盤にズラリ並んでいる。EDMで高揚感の即効性をかなぐり捨てることは難しかったと思うが、この編集は英断だ。昨年の編集盤を踏襲した曲順なのに、印象がまるで違う。若きトップDJの感性が映し出す「今」が確かにここにある。その後は滑らかな上昇線で気持ち良く盛り上がれるし、個人的に大好きな“WIEE”が外されなくて良かった。スウェーデンの俊英、オスリンによる“So Far Away”リミックスのクオリティも高い。(小池宏和)
公式SNSアカウントをフォローする
フォローする