美しき復讐

ゲスの極み乙女。『オンナは変わる』
2018年06月23日発売
DIGITAL
ゲスの極み乙女。 オンナは変わる
NHKホール公演(バンド史上初のホールワンマン)の開催日にMVが公開され、翌6月23日に配信がスタートした新曲“オンナは変わる”。8月29日にリリースを控えたニューアルバム『好きなら問わない』からの先行曲である。女性目線の心象を描いてゆく川谷絵音(Vo・G)の歌は、ファルセットボイスで鋭く飛び込むサビを越え《そんなに好きなら何で他の女に/馬鹿みたいな優しい表情してるの/だからこんなに差が開いちゃったのよ》というフレーズに行き着く。恋のもつれの果てに、美をもって復讐を遂げる、そんな情念の凄味を歌ったナンバーだ。ファスト&ファンキーな曲調には悩ましいキーボードの旋律が張り付き、感情のほとばしりを余すところなく伝えている。ちゃんMARI(Key)得意のクラシック音楽を引用したピアノの間奏は、なんとベートーヴェンの交響曲第5番「運命」。“オンナは変わる”の主題と意味が混ざり合ったパンチが強烈だ。これで復讐は完全に果たされたのかと思いきや、最終コーラスは深い悲しみの後味を引きずっている。インパクトと物語の広がりを兼ね備えた1曲。(小池宏和)
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