前半は世界標準のEDMサウンドな“蒼天のヴァンパイア”“Death Dance”で彩りつつ、ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』のオープニングテーマを務めたシリアスな名曲“ミラージュ”や、ピアノバラード“Divided”を経て、後半は本間昭光がアレンジを手掛けた“オオカミなら”“ポニーテイル”、ストリングスが華やかなダンスチューン“天”など、歌謡テイスト全開なJ-POPが花開いていく。ここまで時代も国境もジャンルも鮮やかに越えて融合させてしまう「ビッケブランカのポップス」というフィルターとマジックに驚いた。リズム重視のサウンドとメロディ重視のサウンド、どちらも完全に乗りこなす歌の存在感は過去随一。新しいのに懐かしい、懐かしいのに新しいバランスが絶妙なのはビッケブランカの個性だけれど、今作は少し「エモ懐かしい」寄りなのが、夏の終わりの季節にぴったりな一枚。(後藤寛子)
ポップスの魔法使い
ビッケブランカ『FATE』
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ALBUM
前半は世界標準のEDMサウンドな“蒼天のヴァンパイア”“Death Dance”で彩りつつ、ドラマ『竜の道 二つの顔の復讐者』のオープニングテーマを務めたシリアスな名曲“ミラージュ”や、ピアノバラード“Divided”を経て、後半は本間昭光がアレンジを手掛けた“オオカミなら”“ポニーテイル”、ストリングスが華やかなダンスチューン“天”など、歌謡テイスト全開なJ-POPが花開いていく。ここまで時代も国境もジャンルも鮮やかに越えて融合させてしまう「ビッケブランカのポップス」というフィルターとマジックに驚いた。リズム重視のサウンドとメロディ重視のサウンド、どちらも完全に乗りこなす歌の存在感は過去随一。新しいのに懐かしい、懐かしいのに新しいバランスが絶妙なのはビッケブランカの個性だけれど、今作は少し「エモ懐かしい」寄りなのが、夏の終わりの季節にぴったりな一枚。(後藤寛子)