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昨年のクリスマスに放送された『Mrs. GREEN APPLE 18祭』のために書き下ろされた1曲。このシングルにはオリジナル音源に加え、放送で披露されたライブテイク“18祭Ver.”や、それぞれの“Off Vocal”なども収録。“ダーリン”という1曲が、聴き手が様々な視点から見つめ、様々な場面において想いを重ねることのできる多面的な楽曲であることがパッケージにも表れている。番組のコンセプト上、1000人の若者と声を重ねることを前提に作られながら、歌われるのは《darling》という、ひとりの人が、ひとりの人に向けて愛着を持って呼びかける時の言葉である。だからと言って、わかりやすいラブソングの体裁を取っているわけでもない。ここにあるのは、人が、自分自身のことを親愛なる恋人のように「ダーリン」と呼んでみた時に生まれる、繊細で豊かな心の化学反応だろう。サウンドがカタルシスを増すにつれて、しかし孤独は深まる。今を生きていくために、この孤独を守る。(天野史彬)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年4月号より抜粋)
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