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2月にリリース予定のフルアルバム『音楽』に先駆けて配信リリースされた、「第103回全国高校ラグビー大会」のテーマソング。どっしり力強く鳴らされるミディアムテンポのロックサウンドに乗る言葉の数々は、ラグビーに青春を懸ける選手たちを彷彿とさせ寄り添うものでありながら、どう考えても今現在の彼ら自身に向けられたものでもある。そしてその双方を思いっきり力強く肯定してみせるアンセムソングだ。SUPER BEAVERはこれまでもずっと、まず己と対峙したうえで「自分たちはこうありたい」「こう思っている」ということを楽曲を通して発信し、共鳴するリスナーと繋がってきた。そんなバンドが今歌うのが、自らの歩みと現在地を《心から讃えたい日々》《値千金の季節》であると誇る内容だなんて、エモいを通り越して感動すら覚えてしまう。《憧れ追い越して 新たな夢ができたりして》という、誰が見ても絶好調の日々のさなかで彼らは最後、こう言い聞かせるのだ。《ここから ここから また ここから》。(風間大洋)(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年2月号より抜粋)
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