imaseが海外で聴かれる理由を「発音」から考える

imase『ヒロイン』
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“NIGHT DANCER”がSpotify発表「海外で最も再生された国内のアーティストの楽曲」4位にランクインするほどのグローバルヒットとなり、韓国最大規模の音楽授賞式「Melon Music Awards」やフェスにも招待されるなど、世界的な活躍を見せたimase。そんな1年の最後にリリースする新曲は中国、インドネシア、アメリカなどで展開するグローバル寿司チェーン「元気寿司」のCMソングに起用され、香港とマカオではテレビから流れているという。imaseの音楽が世界で受け入れられている要因のひとつに、発声や日本語の発音の扱い方があると思っている。その特異な歌唱法は世界に向けた“ヒロイン”でも顕著だ。たとえば音数が少なくなる2番頭がわかりやすいように「タ行」の発声がアクセントとなって妙に癖になるリズムを歌に宿していることや、「お」の母音を日本語の「お」よりも英語の「OH」「WOW」に近い形で処理しそれを韻とともに巧みに活用していることなどによって、心地よいグルーヴを生み出している。(矢島由佳子)

(『ROCKIN'ON JAPAN』2024年2月号より抜粋)


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