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2016年に1stシングル『Hometown』でデビュー。自由なバンド構成やメロウで心地のよい楽曲が注目され、音楽シーンをざわつかせた。あれから8年、活動休止前最後のアルバム『CLOSE A CHAPTER』でNulbarichは一度活動の幕を閉じる。先行配信された初の日本語タイトル曲となる“遊園”は、ゆったりとした落ち着いたビートに重なる刹那的かつ感傷的なメロディと、JQのこれまで以上に儚く柔らかい歌声が、楽しい時が終わりへと近づく瞬間の複雑な感情を彷彿とさせる。「You and」のダブルミーニングも込められている“遊園”で、《この愛だけを頬張ってくれてれば/それだけでよかったのに》とリスナーへのまっすぐな愛を歌ったJQは、13人の極上のセッションで奏でられる8年間の集大成のような終曲“Lights Out feat. Jeremy Quartus”で《君がいるそれだけで/この夢は広がっていく》と歌う。また会える日があるというNulbarichらしい別れの挨拶を残し、新たな物語を探す旅に出るのだ。(伊五澤紗花)
(『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より)
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