まずは22曲入りというスケール感におののくが、終盤はインストのみでサウンドコラージュが続く。きらきらゆらゆらとしたサウンドスケープは、いつまでも浸っていたい心地のよさだ。M3など、トレイシー・ソーンな女子ボーカル曲は期待を裏切らない完成度だし、ちょっとドライブ感をたたえたエレクトロニック・ビートと極彩色ギターの絡み合いが◎なM4も新発見。かと思えば、トライバルな新機軸の楽曲もあったりするのだが、これも静かにフリーキー・サイケな出来上がりで、にんまり。ベン・ダニエルズを中心としながらメンバーは流動的とのことで、そのことも、この懐の深さの鍵となっているのかもしれない。(羽鳥麻美)
ひんやり、陽だまり
ア・サニー・デイ・イン・グラスゴー『アッシュズ・グラマー』
2009年09月16日発売
2009年09月16日発売
ALBUM
まずは22曲入りというスケール感におののくが、終盤はインストのみでサウンドコラージュが続く。きらきらゆらゆらとしたサウンドスケープは、いつまでも浸っていたい心地のよさだ。M3など、トレイシー・ソーンな女子ボーカル曲は期待を裏切らない完成度だし、ちょっとドライブ感をたたえたエレクトロニック・ビートと極彩色ギターの絡み合いが◎なM4も新発見。かと思えば、トライバルな新機軸の楽曲もあったりするのだが、これも静かにフリーキー・サイケな出来上がりで、にんまり。ベン・ダニエルズを中心としながらメンバーは流動的とのことで、そのことも、この懐の深さの鍵となっているのかもしれない。(羽鳥麻美)