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2025年で結成10周年、そのうち6年間バンドに在籍したドラムの外山宰が、12月19日下北沢・近松のライブを最後に脱退した、め組。本作は3ヶ月連続新曲リリースの3曲目で、最後の外山宰参加曲になる。と考えると、歌詞の《いちぬけぴが指す未来は／燦然と光る己だ》というあたりは、去って行く外山へのエールのように捉えられなくもないが、それ以上に、自分自身（バンドであり菅原達也）が、リセットしたい、リスタートしたい、これまでいたところからいちぬけて新しい世界へ行きたい、という意志を表した楽曲のように感じられる。《誤解を恐れずに言おう／借りてきた言葉はなしで／生後0日目さ／n度目の正直だぜ》というラインもあるし。という詞を、熱く歌うのではなく、2分16秒の尺で軽やかに聴かせるところもいい。冒頭の《1、2》というかけ声から最後まで、ボーカルが菅原達也とキーボードの久佐賀麗のユニゾンになっている点、全編で吹かれるリコーダー（？）、後半の転調など、ナイスなポイントあちこちにあり。（兵庫慎司）

（『ROCKIN'ON JAPAN』2025年2月号より）

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