2009年4ADに移籍して、3年ぶりのアルバム『My Maudlin Career』をリリースしたグラスゴーの5人、カメラ・オブスキュラ。グラスゴーのバンドらしい清涼感と、ノスタルジックなギター・ポップ・サウンドで日本でも人気の高い彼らだが、2010年1月に結成14年にして初の来日公演が決定した。その来日を祝して、06年に発表された3作目のアルバムが、邦盤化。7インチに収録されたレアトラックも追加した、スペシャルなパッケージとなっている。スウェーデン人プロデューサーと共にストックホルムでレコーディングされたこのアルバムでは、彼らの60sフレイバーのほっこり温かなポップ・サウンドやメロディが、よりしゃれっ気たっぷりに、よりビビッドでにぎやかなものに仕上がっている。もちろんこのバンドらしい、そよ風のような柔らかなエコーやドリーミーな空気、ビター&スウィートな歌心はそのまんま。彼らの最高傑作と名高いアルバムとなった。このアルバムで好相性だったプロデューサーとは冒頭の最新作でもご一緒するわけだけど、そういうことではまさに運命の出会いを果たした作品なのかも。(吉羽さおり)