それこそどっかの輸入盤と間違ったかと思うくらいに日本人離れした、タフでタイトなロックンロールだが、今時こんなにソリッドにストーンズ直系のロックンロール「だけ」を鳴らして2010年代の強度とスピード感を獲得してしまっているやつらなんて、英米以下どこにだっていやしない。THE BAWDIESのニュー・シングルにして4月のアルバムのリード曲“HOT DOG”はそういう曲だ。カップリングで収録されたプライマル・スクリームの必殺アンセム“ROCKS”カバーの剥き身な真っ向勝負ぶりと併せて、文句なく世界基準の、そしてここ以外世界のどこにも存在し得ないロックンロール・ソルジャーぶりを完膚なきまでに提示してしまっている。
日常の意味性やリアリティをぶっ飛ばした果てにロックンロールの狂騒的な理想郷を描こうとするには、その撃ち抜くべき意味性やリアリティに的確に照準を合わせる批評眼がなければならない。彼らはそれを、頭でわかっているというよりは、ハナからその音の中にプログラミングしている。だからこそ、彼らの音はどこまでも爽快で、強い。(高橋智樹)