MOTEL RADIO SiXTY SiXとにかく前のめり。すべてのリフが、リズムが、グルーヴが、メロディが、そして歌が、真っ白なロックンロールの向こう側めがけてぶっ飛んでいる。そこにあるのは「ここにいたらヤバい」とかいう焦燥感ではない。それこそ産声を上げた瞬間から「今、ここ」の裏側の暗黒をずりすりと引きずり出して図太いロックンロールに変えてきたThe Birthdayだが、ここでの4人はひたすら「その先」へ向けてアクセルを踏み込んでいる。 “カレンダーガール”のような強烈なタテノリの曲や、≪何が見えてるの? 何もありゃしない 俺達二人だけ≫というスピード違反大爆走ナンバー“ガーベラの足音”、そしてThe Birthday初のクリスマス・ロックンロール(?)“LUCCA”といったナンバーはもちろん、≪憎しみも慈しみも 存在しない あの時の気持ちが 消えないでいる≫と渇いた風景を歌い上げるスロー・ナンバー“ラリー”のような曲にも、ロックンロール越しに世界の真ん中へ直結する手応えがある。最後のヘヴィ・バラード“SHINE”の≪今から来る明日ってやつは たぶんそうさ そうなってるよ SHININ’DAY≫という言葉が、その感覚をいっそう強めている。(高橋智樹)