BIGMAMA流、クリスマスソング

BIGMAMA『I'm Standing on the Scaffold』
発売中
SINGLE
BIGMAMA I'm Standing on the Scaffold
一聴で耳を奪われる美メロと、バイオリンが際立つエモサウンド、そしてシニカルで寓話的な歌詞で独自の世界を描くBIGMAMA。前作『Roclassick』で楽曲の幅をぐんと広げ、バンドの勢いを加速度的に増す彼らの今作は、HPでの完全受注限定シングルで、クリスマスの頃に靴下に入って届く(先着順)という、なんともワクワクする形でのリリースだ。

ところが表題曲の冒頭、讃美歌を思わせるコーラスに続くのは、《I'm Standing on the scaffold》(僕は処刑台に立っている)というショッキングなフレーズだ。ヘヴィなアンサンブルと繊細なギターの応酬で、たったひと言を大切な《君》に言えなかった深い後悔と絶望を歌う。巷に流れるハッピーなクリスマスソングとは一線を画す、「絶望の物語」を届けるところに、世の中を常に鋭角から切り取る彼ららしさが光る。一方、C/Wでは山下達郎の“クリスマス・イブ”をカバー。ブリリアントなギターアルペジオがこぼれる、彼らの新境地と言える温かなアレンジに、ようやく安らかな祝福が訪れる。一筋縄ではいかない、彼ら流のクリスマスプレゼントだ。(中村萌)

※2010年12月25日まで注文受付
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