ロビンによるリミックスも収録

エル・ペロ・デル・マール『ラヴ・イズ・ノット・ポップ』
2011年05月04日発売
ALBUM
エル・ペロ・デル・マール ラヴ・イズ・ノット・ポップ
イェンス・レークマンのバック・コーラスを務めたり、リッキ・リーとのスプリット盤を出したり、知る人ぞ知る存在のインディ・プリンセス、サラ・アスブーリンことエル・ペロ・デル・マール。00年代半ばからのブロガー発スウェディッシュ・ブームにおいて、表立って名前が挙がったことはほとんどないものの、NYにしろロンドンにしろ、トゥイーでローファイなインディ・ポップをやっているバンドにとっては、合言葉のようなシンガーだ。
 
これまでも、そのキュートなイメージとは裏腹に死だの失恋だのダークなことを歌ってきたサラだが、3作目となる本作は、ある意味期待を裏切らない「ザ・失恋アルバム」。棘だらけの恨みつらみメッセージを、ウィスパー・ヴォーカルでたっぷりシュガーコーティングして、ビタースウィートなポップ・ミュージックに仕上げている。ルー・リードが妻に捧げた“ヘヴンリー・アームス”のカヴァーも絶妙。英ラフトレ・ショップも、「ケイト・ブッシュ・ミーツ・フィル・スペクター」との謳い文句でプッシュ、デヴェンドラ・バンハートもお気に入りというのも納得してもらえるのでは。(羽鳥麻美)
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