今井が作詞のリード・トラック“エリーゼのために”はベートーヴェンがオリジナルだが、RCサクセションの佳曲というより同題の忌野清志郎詩集がヒント(というか引用)だとか。エフェクトの効いたギターと櫻井敦司の強いヴォーカルが、メリハリのある展開でエロティックな詞を突きつけてくる。「君が本当に欲しいのはそれじゃない」という部分に想像逞しくしたくなるが、対する“夢見る宇宙”は櫻井が作詞。スケール感のある歌詞と演奏も対称的だが、“エリーゼ~”へのアンサーソングでもあるそうで、敢えて言うなら肉体と精神か。二人のキャラが際立つ2曲だ。もう1曲は『COSMOS』(96)収録曲のセルフ・カヴァー。パンキッシュなこちらもいいが、エレクトロニカな原曲も聴くべし。(今井智子)
25年目の第一歩は宇宙に向けて
BUCK-TICK『エリーゼのために』
2012年05月23日発売
2012年05月23日発売
ALBUM
今井が作詞のリード・トラック“エリーゼのために”はベートーヴェンがオリジナルだが、RCサクセションの佳曲というより同題の忌野清志郎詩集がヒント(というか引用)だとか。エフェクトの効いたギターと櫻井敦司の強いヴォーカルが、メリハリのある展開でエロティックな詞を突きつけてくる。「君が本当に欲しいのはそれじゃない」という部分に想像逞しくしたくなるが、対する“夢見る宇宙”は櫻井が作詞。スケール感のある歌詞と演奏も対称的だが、“エリーゼ~”へのアンサーソングでもあるそうで、敢えて言うなら肉体と精神か。二人のキャラが際立つ2曲だ。もう1曲は『COSMOS』(96)収録曲のセルフ・カヴァー。パンキッシュなこちらもいいが、エレクトロニカな原曲も聴くべし。(今井智子)