オレが居住まいを正してスピーカーの前で正座して聴くようなバンドは、もはやコンヴァージ以外にはありえない。いや、もちろん正座して聴くような音楽じゃないけど、要は適当にBGMとして聴き流せるような軽いものではないってことだ。どうしたらここまで自分を追い込めるのかと思うほどストイックで妥協のない音楽性と、まるで嵐が吹き荒れるような比類なく激しく、重く、そして美しいバースト・ノイズの嵐。常に聴き手の期待に100%応えきる誠実さと、それをはるかに凌駕するエネルギー。単なる初期衝動の持続だけでは説明できない切迫したテンションと激情の奔流は、彼らの揺るぎなき強固な意志そのものだ。それを完璧な演奏として実現する体力・知力・気力の強靭さに頭が下がる。
前作から見え始めたパンク以前のクラシックなロックへの愛着はここでも聴けるが、もちろんコンヴァージでしかありえないすさまじい熱量と時間軸の加速でもって、形式を超えた現代的な衝撃を伴って迫ってくる。もはやスタイルやモードで彼らを語るのは無意味どころか害悪でしかない。だらけきった日常生活にカツを入れる強力な1枚。(小野島大)