夢を閉じ込める

Galileo Galilei『Baby,It's Cold Outside』
2012年10月31日発売
MINI ALBUM
Galileo Galilei Baby,It's Cold Outside
9月にメンバーふたりの脱退が発表され、オリジナル・メンバーの尾崎兄弟と佐孝仁司(B)で新たなスタートを切ったGalileo Galilei。3人編成となって、2ndアルバム『PORTAL』でのエレクトロ路線を極めることになるのかと思いきや、このミニ・アルバム『Baby,It's Cold Outside』で重点を置いているのは、音響的な遊びや音のコラージュを楽しむ実験性でなく、歌、曲の持つ力(魔力)だ。10代が奏でる、凛とした、ペイルトーンのギター・ロック。一面的な、デビュー時の彼らの音楽イメージを覆すように、『PORTAL』は彼らの興味、好奇心、広がり続ける音楽地図をリアルタイムで刻んだ。新しい街を隅から隅までワクワクしながら歩き、楽しみ、精巧なジオラマを作った彼らは、今度はそこで育まれていく物語にスポットを当ててじっくり描き出している。シンプルなギター・サウンドと、ぐっと洗練されたシンセやビートのディレクションで、メロディや歌心、甘い夢のような香りを引き立てて、どこか懐かしく、まどろみのように心地好い空気を放っているのがいい。単なる原点回帰でない深みある一枚。(吉羽さおり)
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