賛否両論喧々諤々百家争鳴を一身に集めながらも疾走するミイラズの6曲入りミニ・アルバム。
個人的にこのアルバムは、ファンの間では知られていた“NEW WORLD”が初めて収録されたことに尽きると思う。といいつつ、ぼくは本作で初めてこの曲を知ったんだけど、そのおびただしい言葉の数と情報量の多さ、めまぐるしいスピード感は、初めてサザンオールスターズ“勝手にシンドバッド”を聴いた時のような衝撃だったし、《まだ見ぬ答えを見つけて探して/提供すんのが作り手の仕事だよ/今ある答えなんてもういらないんだよ》と歌われるその歌詞のテーマは、古い時代の終わりと新しい時代の到来を歌ったボブ・ディランの名曲“It's All Over Now,Baby Blue”の現代版ではないかと思った。オッサンじみた感想だが、ロックをやるような若い人は、物わかりの良い、聞き分けの良いだけの歌詞なんて歌ってほしくないのである。エゴを抑えお客様のニーズに応えるのは尊いと思うけど、ロックのエンターテインメントとはそれだけじゃダメだ。ミイラズはそれがよくわかっている。(小野島大)