EVERLONGが語る地元・名古屋への愛、そしてポップに弾けた最新作への思い(2)
僕らがくすぶっててもしょうがないと思う。どんどん新しいことをやりたい
──“story”のPV制作ではクラウドファンディングにもトライしていましたよね。Mitsuhiroさんがスカイダイビングをするというチャレンジもあって。
Mitsuhiro やりたいことがいっぱいあるんですよ、僕(笑)。PVを作る上でそのチャレンジを入れるってのがまずあって。クラウドファンディングっていうのも初の試みだったんですけど。
Yu-ta でも、初めてのことだったら、悩む前にやってみようっていう感じのほうが強かったですね。
──バンドがチャレンジモードに入っている?
Yu-ta そうです。新しいことにはどんどんチャレンジしていこうと。
──より多くの人にEVERLONGを知ってもらうために?
Yu-ta 全然違うジャンルの人にも、全然違う年代の人にも聴いてもらいたいっていう気持ちは前々からあったので、そういう意味で、僕らがくすぶっててもしょうがないって思うんですよね。どんどん新しいことをやって、どんどん聴いてくれる人が増えてくれたらいいなと思います。
──そういえば、PVには某バンドのメンバーも登場していますよね。
Mitsuhiro ENTHとPOTのメンバーが登場しています。
Yu-ta PV撮影の前日にライブで一緒だったんですよ、ENTHもPOTも。で、「明日撮影なんだけど、来る?」って言ったら、「行く行く」って(笑)。
──そのENTHやPOTもそうなんですけど、名古屋の音楽シーンは最近かなり盛り上がってるなというのを、東京にいても感じます。
Yu-ta そうですね。名古屋には面白いバンドがいっぱいいます。もともとBACK LIFTや、THREE LIGHTS DOWN KINGS、04 Limited Sazabysとかの世代がいて、その世代の人たちが名古屋のシーンを盛り上げてくれたんです。で、僕らはその2個下の世代で、次世代として、引き上げてもらったっていう感じでした。
──EVERLONGは現在名古屋を拠点にしているわけですが、東京に拠点を移そうとか、そういう考えはないんですか?
Mitsuhiro 全然ないですね。
Yu-ta うん。ないです。
──名古屋拠点で活動を続けていきたいと。それはなぜですか?
Yu-ta 僕らがいるTRUST RECORDSは名古屋のレーベルなので、そこが今、一丸になって名古屋のシーンを盛り上げていこうとしている中で、その中心にいるバンドはやっぱり名古屋にいないと、っていう思いがあります。
──名古屋の音楽シーンを活性化させる、その中心にいたいという気持ちが強い?
Mitsuhiro そうですね。
──そういう気持ちが芽生えたのはいつ頃からですか?
Mitsuhiro 僕らがTRUST RECORDSに入ったのが2011年で、もうけっこう長いんですけど──。
Yu-ta 当時はレーベルにはBACK LIFTしかいなくて、僕らと、その後にENTHが入ってきて、やっと同世代のライバルができたんですよね。
Mitsuhiro だから、TRUST RECORDSが、名古屋を盛り上げるにはどうしたらいいんだろうって、みんなで模索しているところもずっと見てきているので、自分たちもそれに貢献できるバンドになりたいなと思っていて。今はまだちゃんと貢献できるようなバンドにはなれてないと思っているんですよ。そういう意識が強くなったのは、レーベルにバンドがいっぱい入るようになってからですね。
いろんなEVERLONGを見せられる。それを試したいっていうのはある。
──バンドとしては、今はどんな目標を持っていますか?
Yu-ta まずは、名古屋のダイヤモンドホールには、早くワンマンで立てるようになりたいですね。やっぱり名古屋のバンドなので、ダイヤモンドホールは憧れる場所ですから。
Mitsuhiro 僕は目標はいっぱいあって、ひとつに限定できないですけど、とにかく次のライブに向けて、このミニアルバムの曲たちを育てていきたいです。それが一番近くにある目標ですね。
──KIMUさんは?
KIMU そうですね。シーンの中心になりたいっていうのは、今一番思っていることです。俺たちなりのやり方でシーンを作り上げて、中心でいられたらいいなと。いろんな若いバンドの子たちにも聴いてもらえたらいいなと思いますね、ジャンルに固執せずに。好きなことをやろうよって。
Yu-ta EVERLONG聴いてバンド始めました、っていう子に出会いたいなと思うよね。
Mitsuhiro うん、それは出会いたい。
──2017年1月、ついに東名阪でのワンマンライブが決まりましたよね。
Mitsuhiro すごく楽しみなんです。成功させたいっていう思いが本当に強くて。新しくいろんな曲ができて、それをうまくライブでやるための練習はしているんですけど、同期を入れることも含めて、ライブでどうやるかっていうのは、まだわかんないんですよね。未知数なことをやっていくわくわく感もありながら不安もあります。でも僕らにはいろいろな曲があって、長く時間をもらえれば、それだけいろんなEVERLONGを見せられる、聴かせられる。それを試したいっていうのはありますね。
Yu-ta いろいろやりたいなって思ってます。ワンマンのほうが肌に合うというか、バンドに合うっていうのがわかったのは、前のツアーファイナルで東京で初めてワンマンやった時。30分じゃ味わえない、バンドの音楽性の隅々まで楽しんでもらえるロングセットのほうが、EVERLONGらしさが出せるなと。やっと名古屋でもワンマンができるので。
──名古屋ではこれまでワンマンをやってなかったんですね。意外です。
Mitsuhiro そうなんです。よく言われるんですよ。なんで名古屋でやんないのって(笑)。
──それがいよいよ実現するということで。
KIMU すごく楽しみにしています。
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企画・制作:RO69編集部