JAPAN'S NEXT vol.7 空想委員会 / SAKANAMON / Drop's / THE BOYS&GIRLS / Rhythmic Toy World

2ヶ月連続開催となったJAPAN'S NEXT、代官山UNITに会場を移しての2回目に出演したのは空想委員会、SAKANAMON、Drop's、THE BOYS&GIRLS、Rhythmic Toy Worldの5組! まだ肌寒さの残る代官山にいち早く吹き荒れたロック春の嵐、個性豊かなバンドたちが繰り広げた一夜の模様を、詳細ライヴレポートと恒例のスペシャルフォトギャラリーで振り返る! ちなみにジャパネクは4月11日に早くもvol.8を開催! こちらもぜひチェックしてください!

all pics by 上山陽介

2015年に早2回目(通算7回目)の開催を迎えたライヴ・イベント「JAPAN’S NEXT」。新世代リスナーもベテランのロック・ファンも、こぞって新世代アーティストの活躍を追いかけよう、という企画だ。今回はとりわけ、ロックンロールの息吹をそれぞれ現代的なやり方で伝えるアクトが集結するブッキングとなった。ロッキング・オン・ジャパン編集部の小川智宏が、誌面記事とコンピレーションCD、そしてこのライヴ・イベントと連動する「JAPAN’S NEXT」の趣旨を説明し、出演アーティストを紹介すると、この卒業シーズンに「新たな門出をロックで祝おう!」と呼び掛け、いよいよステージの幕開けだ。

Rhythmic Toy World

トップを飾るのは、この日2つのライヴ・イベントを掛け持ち出演してくれたRhythmic Toy World。煌めくギター・イントロの“波紋シンドローム”がのっけからフィジカルに訴えかけ、自然に歓声が沸き上がるフロアを生み出してしまった。「ワンちゃんのウンチ踏みました!」と会場入り時のハプニングで笑いを誘いつつ“とおりゃんせ”までを披露すると、今度は一転、内田直孝(Vo・G)が美しいファルセットを効かせて思いを伝える“メッセージ”(4/8リリース予定のアルバム『BUFFeT』に収録)へと向かう。次第にファンが増え、バンドの力を認めて貰ったようで嬉しい、と喜びを溢れ出させる内田は、最後に声を昂らせながら渾身のエールを込めた一曲“フレフレ”を届けていった。一番手から、何とも濃い熱気が渦巻くステージだ。

  • 01. 波紋シンドローム
  • 02. いろはにほへと
  • 03. とおりゃんせ
  • 04. メッセージ
  • 05. フレフレ

Drop's

北海道・札幌在住の女子バンドであるDrop'sは、メンバー5人の凛としてクールな立ち居振る舞いもさることながら、ブルージーなロックンロールにぶっ飛ばされる。猛々しいパンクからキャッチーなモータウン・ポップとサウンドが軽やかに表情を変え、見た目からは思いも寄らないドスの効いた歌声を放つのは中野ミホ(Vo・G)だ。その中野がタンバリンを振るいつつ“かもめのBaby”を歌い上げると、「もう春ですけど、東京はまだ寒いですね。おかしいなあ。じゃあ寒いんで、冬の曲をやります」と告げて、12月にリリースされたEP表題曲のソウル・バラード“さらば青春”をじっくりと披露してみせる。じわじわと魂を燃やすようなブルースを、自らの手で思いのままに振り回す若き5人の姿はとても清々しく、美しかった。

  • 01. 太陽
  • 02. アイスクリーム・シアター
  • 03. かもめのBaby
  • 04. さらば青春
  • 05. 星の恋人
  • 06. コール・ミー

THE BOYS&GIRLS

続いても札幌のバンド、THE BOYS&GIRLS。ボクサーブリーフ一丁で登場したカネコトモヤ(Dr)が笑いを巻き起こし、4人が頭から転げるようなロックンロールを放っていった。マイクから遠ざかっても届く声量で、ワタナベシンゴ(Vo)は「誰よりも冷たく、でっかい声で、オシャレなライヴをやります!」と叫ぶ。遠慮なしに現実を抉る彼のメッセージは、差し出す、というよりも投げつける、という感触だ。「クッソーって思いながら、1組目から観てて」「でもバンドってのはそうやってメラメラしながらやるもんだから」と、ドタメシャなロックを着こなすほどにカッコ良く目に映る4人。全力で日々をセレブレイトする“パレードは続く”まで、この日の演奏曲はすべて4/22にリリース予定のメジャー・デビュー・アルバム『バックグラウンドミュージック』に収録される。

  • 01. メル
  • 02. せーので歌うバラード
  • 03. 錆びないダイヤ
  • 04. すべてはここから
  • 05. パレードは続く

SAKANAMON

次に登場するのは、JAPAN'S NEXT出演3回目となる、人呼んで「ジャパネクの主」ことSAKANAMON。鮮烈な音出し一発から、藤森元生(Vo・G)は流麗なメロディに人を煙に巻くような言葉遊びの歌詞も織り交ぜて歌い、木村浩大(Dr)は3ピースのコンビネーションも同期を交えたカラフルなダンス・ロックも、見事に切り替えてビートを叩き分けてゆく。森野光晴(B)は「前回出たとき、『僕たちはNEXTに行けなかったんだ』って言ったんですが、3回目となると開き直るしかないですね。他の4バンドを送り出して、またここに戻っておいで(笑)。僕たちはここで待ってるんで」と語り、ファンキーなグルーヴから急転直下に激流メロがほとばしる新曲“ぱらぱらり”(4月発売の新作『あくたもくた』収録)を披露する。藤森が宙を舞うマスコット=サカなもんに昇龍拳を浴びせるクライマックスまで、信頼感抜群の時間であった。

  • 01. ミュージックプランクトン
  • 02. 幼気な少女
  • 03. アリカナシカ
  • 04. ぱらぱらり
  • 05. マジックアワー
  • 06. 花色の美少女
  • 07. TOWER

空想委員会

さあ、今回トリを担うのは、空想委員会である。佐々木直也(G)が「残りの体力、全部使ってこうぜ代官山ーっ!!」と煽り立て、深みのあるアレンジを施しつつスピードに乗って駆け抜けるのは1月リリースのEP『空想片恋枕草子』より“春恋、覚醒”だ。委員長・三浦隆一(Vo・G)は「こんばんはー……こんばんは! ジャパネクでは挨拶を重視しております!」と優等生ぶりを発揮しつつ、自信満々に意気込みを伝える。お堅くユニークなキャラを演じてはいるが、楽曲は確かな技術に裏付けられたカラフルな万華鏡ポップそのもの。「これ歌ったら嫌われるかも知れないけど」と“純愛、故に性悪説”を披露して本編を締め括ると、オーディエンスの「居残り!」コールを受けて再登場。ディープなギター音響で引き込む“マフラー少女”を届けて、フィナーレを迎えた。彼らは4月に、東名阪でそれぞれワンマンと対バンが1本ずつ、計6公演の自主イベント「2015年度新歓演奏会」を開催予定である。

  • 01. 春恋、覚醒
  • 02. 空想ディスコ
  • 03. 霧雨ガール
  • 04. 八方塞がり美人
  • 05. 純愛、故に性悪説
  • (encore)
  • 08. マフラー少女

それぞれにキャラクターがビシッと立ったバンドが5組。彼らの大熱演により、あっという間に過ぎ去った約3時間半であった。既に報じられている通り、次回の「JAPAN'S NEXT vol.8」は2015年4月11日(土)代官山UNITにて、go!go!vanillas、Czecho No Republic、フレデリック、Mrs.GREEN APPLE、夜の本気ダンスと、5組を迎えて開催予定だ。こちらも引き続き、楽しみにして頂きたい。(小池宏和)

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