独占密着・欅坂46、新曲“不協和音”含む全4曲ライブ・平手ソロ取材――NHK『SONGS』収録現場に潜入

欅坂46

©NHK

3月某日、NHKにて欅坂46が出演する『SONGS』の収録が行われた。この日はセンター・平手友梨奈のソロインタビューのほか、新曲含むシングル曲4曲のスタジオライブが行われた。RO69ではその貴重な収録現場に独占密着! 欅坂46の「1日」をレポートしたい。

文=渡邉満理奈

平手友梨奈ソロインタビュー

©NHK

撮影当日。13時を回ったころ、まず撮影スタジオに現れたのは欅坂46のセンター・平手友梨奈だ。近未来的にも思える大きなクレーンに囲まれたスタジオの真ん中に置かれたイスにひとり腰を掛け、笑顔を見せている。その表情からはパフォーマンス時とは全く違う、15歳の少女のあどけない雰囲気が感ぜられる。

ここからは私含むスタッフ全員がスタジオの外で収録の模様を観ることに。つまり平手ひとりスタジオに残り、「46問46答」がスタートした。質問に対し、さくさくと簡潔に、ときに笑みを浮かべながら答えていく。

――オーディションを受けようと思ったのは?

「自分を変えたかったからです」

――自分自身の1番嫌いなところは?

「たくさんあります」

思ったままのことを、そのまま「15歳の少女」の言葉で、自分の胸の内を明かす。そして、思いつかないときはそのまま思いつかないと率直に答える。そんな中、一瞬ドキッとさせられて、印象に残ったのが以下の応答だ。

――一番楽しいことはなんですか?

「パフォーマンスをしているときです」

――欅坂46をやめたいと思ったことは?

「あります」

――欅坂46とは?

「平手友梨奈とはまた違う自分になることです」

グループで最年少、そしてセンターという責任感を背負って、今まで楽しかったことばかりだったはずがない。そんな彼女の心の陰がちらりと覗かれた瞬間だった。

そのほか、欅坂46の歌詞の魅力を問われ「ストレートで共感しやすい」ところを挙げたり、メンバーのことを「大切な存在」と発言するなど、グループに対する愛も返答の端々から見受けられた。そしてインタビューが終わると「ありがとうございました」と周りに向かって何度かお辞儀をし、一度スタジオから去っていった。

スタジオライブ1 “サイレントマジョリティー”

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「よろしくお願いします」
メンバーが口々に挨拶をし、スタジオに登場。カメラの回っていないところでは軽く談笑をしたり、無邪気な様子で撮影の開始を待っている。守屋茜が今泉佑唯に後ろから軽く抱きついている姿なんて、特に女子校のそれらしく感ぜられて微笑ましくあった(この日、メンバー同士が抱きついている姿は色んな組み合わせで何度も見かけた)。

と、平手が隣の鈴本美愉と真面目な顔で言葉を交わしている。演出のことを話しているのだろうか。

本番が近づくとメンバーは円陣を組み、キャプテン・菅井友香の号令で気合を入れる。「頑張ろう」と声をかけ合い、自分の立ち位置へ。その表情の色は真剣一色に染まっている。

そしてまずはデビュー曲“サイレントマジョリティー”の収録。緊張感が立ち込め、思わず目を細めてしまう眩い照明の中、彼女たちは華奢な体で、力のこもったダンスをする。メンバーの足音がよく聞こえるが、その足音は少しの狂いもなくひとつにまとまっており、空気を切るようなキレの良い手の振りは「ビシッ」と音が聴こえてくるようである。ときたま鳥肌を立てながら、その様子に魅入っていた。

スタジオライブ2 “世界には愛しかない”

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先ほどと変わったセットが組まれたスタジオに、制服を着替えたメンバーが再び現れる。演出の指導を受け、それに素直に返事をしつつ、的確に動くメンバー。本当に細かな立ち位置を何度も確認し、それぞれが真剣な顔で振りを繰り返す姿からは、パフォーマンスに対する真摯さが伝わってくる。

そして“世界には愛しかない”のリハが始まった。空いた時間は隣と目を合わせたり、いたずらに笑いあっているメンバーだが、曲が始まるとピリっと張りつめた空気に一転する。

ここで振付師のTAKAHIROも撮影スタジオに現れ、まずはメンバーにエールを送る。リハの後にはダンスに関するアドバイスを加え、そして本番。先ほどとは違う淡い柔らかな光の中、開放感のあるパフォーマンスを見せてくれた。スタジオのカメラや照明などの無機質な機材に囲まれ、彼女たちの生命力が何にも負けないような力強い輝きを放っていた。

©NHK

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