【インタビュー】ギターデュオ・さくらしめじが「Sakurashimeji」として初めて紡ぐメッセージソング“明日を”──10周年を経た今、⽥中雅功と髙⽥彪我が語る覚悟と決意とは

スターダストプロモーションに所属している⽥中雅功(Vo・G)と髙⽥彪我(Vo・G)によって2014年に結成されたギターデュオ「さくらしめじ」が、8月23日からグループ名の表記を「Sakurashimeji」に改める。同日に配信リリースされる“明日を”は、ふたりが作詞作曲を手掛けた。傷つくことを恐れずに前に進む決意を込めたこの曲が示す通り、彼らの軌跡はひたむきな挑戦の連続であり、これからも新たな世界を切り拓いていく意志に満ちている。小説家として作品を発表し続けている田中、俳優としての活躍も目覚ましい髙⽥──各々の表現の場も持ちつつ、あらゆる経験を音楽に注ぎながら進化を重ねているSakurashimejiは、10周年を経た今でも成長期の真っ只中だ。音楽のルーツ、ギターを奏でて歌声を響かせる喜び、活動に対する意識、新曲について、ふたりに語ってもらった。

インタビュー=田中大 撮影=駒谷優


オーディションの面接の時も好きなバンドのCDを渡して、「俺、これになりたいんです」と言いました(田中)

──EBiDANの番組内での企画が、結成のきっかけですよね。

髙⽥ はい。得意な楽器を持ち寄って1曲のパフォーマンスを完成させるような企画があった時、ふたりともたまたま同じギターを持ってきたんです。それを見たスタッフさんが、「このふたりで組んでみたら面白いんじゃない?」ってなったのが結成のきかっけでした。

⽥中 改めて考えてみると、めちゃくちゃ適当な理由ですね(笑)。

──アンプ内蔵型ギターのピグノーズをふたりとも持っていたんですよね?

髙⽥ そうです。

──アンプ内蔵型ギターだとZO-3のほうがポピュラーなので、なかなかの偶然かも。

⽥中 なんでピグノーズにしたの?

髙⽥ 楽器屋さんに行って気に入ったのが、それだったんだと思う。

⽥中 ZO-3は有名だし、みんな買うじゃない? だからピグノーズにした。

髙⽥ そっか。

⽥中 ふたりともピグノーズを買ったのは、意外と奇跡かもしれないですね。

──ピグノーズを買っていなかったらSakurashimejiが誕生しなかった可能性がありますよ。

⽥中 そうですね。

髙⽥ 確かに。

──初期はショッピングモールとかでストリートライブをするのが、活動の中心だったんですよね。

髙⽥ はい。結成した日に、「来週からストリートライブをするから」って言われて(笑)。

⽥中 19の曲のカバーとかをやっていましたね。

髙⽥ それまでは集団でライブをやっていたので、新鮮な気持ちでした。ふたりでやるから責任が大きくなって、その分、ライブの楽しさが増えるのも感じていました。

⽥中 そこまで考えてた?

髙⽥ うん、なんとなくだったけど。グループだと1フレーズとかしか歌わないけど、ふたりだとたくさん歌うことになるし、自然と歌い分けは増えるじゃない? だから、自然とそういうことを感じてたよ。

⽥中 なるほどね。僕はただただ一生懸命曲をやることだけにフォーカスしてたから、「ライブをやるのはこんなにも楽しい」という感覚は100%はなかったかもしれない。今、ストリートライブをやったら、すごく楽しいだろうけど。

髙⽥ 当時は、ストリートライブに対する苦手意識はあったかも。

⽥中 ⼤宮アルシェでよくやっていたんですけど、川崎とかでもやっていたんです。「こんなにも足を止めてもらえないんだ」という絶望感はあったよね?

髙⽥ うん。ライブを始めるきっかけも難しかったし。

⽥中 立ち止まってくれるお客さんがいるわけではなかったので、MCをしてみても仕方ないというのもありましたからね。

──ライブハウスは観たいお客さんが集まってくれていますけど、ストリートだと、基本的には通りすがりのみなさんに向けてやることになりますね。

⽥中 そうなんです。でも「中学生がやってる」という物珍しさで足を止めてくださったりはしたので、そういう意味ではズルではあったんですけど(笑)。高校生の部活帰りのお兄ちゃんとかが「何してんの?」って声をかけてくれたりしました。

──フリーライブは、中学を卒業するまで全都道府県でやったんですよね?

髙⽥ はい。ほぼ全部が車移動でした。

⽥中 九州、沖縄だけは飛行機で行って、現地を車移動しました。

髙⽥ 北海道もそうでしたね。

⽥中 四国までは車で行きました。

髙⽥ 運転してくださったスタッフさんに感謝しています。パワフルでしたね。スタッフさんも含めて4人とかでハイエースで移動していました。

⽥中 とにかく「まずは人前で歌う」という経験をたくさん積ませていただきました。

──EBiDANの仲間はダンスボーカルグループとして活動する人が多いですが、ギターと歌に専念することに関しては、どのように感じていましたか?

⽥中 僕はもともとバンドをやりたくて事務所に入ったので、「よかった! 音楽ができる!」って思っていました。オーディションの面接の時も好きなバンドのCDを渡して、「俺、これになりたいんです」と言いましたから。クリープハイプが好きなんです。

──彪我さんは、どういう活動をしたくて事務所に入ったんですか?

髙⽥ 僕はスカウトだったんですけど、もともと芸能界への憧れがあって、母の影響で嵐が好きで、櫻井翔さんになりたいと思っていました。だからダンスもやっていたんですけど、バンドの曲も好きでした。兄がバンドが好きで、父も高校の時に軽音部でギターを弾いていたので、子供の頃からバンドの音楽や楽器が身近な存在だったんです。

──どんなバンドの音楽を聴いていたんですか?

髙⽥ ASIAN KUNG-FU GENERATIONさん、BUMP OF CHICKEN さん。あと、ボカロのバンド系の音楽も好きでしたね。

⽥中 ふたりともルーツがバンドの音楽なんです。僕らのライブもバンドでやっています。

──弾き語りでやる機会も多いですよね?

田中 はい。ふたりで弾き語りで回るツアーも毎年春にやっています。ふたりだとどこでもやれるので、ギターと僕らがいればライブを成立させられるフットワークの軽さがあるんですよね。弾き語りもすごく面白いし、バンドも楽しいです。

お芝居は他の人の心情にも寄り添う表現なので、いろいろな視点になるというか。だから演技が音楽に活きることもありますし、その逆もあると思います(髙⽥)

──今年の6月に結成10周年を迎えたんですね。

髙⽥ はい。でも、10年とはいえ、最初の頃は言われたことをただやっていたので、「自我が芽生えたのは、最近です」とよく言っています(笑)。

⽥中 中学の時は同世代のバンドがいなくて、高校に入ってからも軽音部でバンドをやっている人はいても、イベントとかで一緒になる同世代はいなかったんです。ようやくここ最近、仲間ができてきたのが嬉しいですし、切磋琢磨したいと思っています。

──同世代のバンドに、「俺たち、10年やってきたんだぜ」と先輩風を吹かせられますよ。

⽥中 とんでもないです!(笑) 自我が芽生えたのは最近なんですから。高校の頃から自分の音を追求してきた人たちを羨ましく感じますし、そういうみんなは音楽的に強いと思います。僕らはずっとギター2本でやってきたので、他の楽器の音にも耳を傾けていろいろ考えられるようになったのは、この2、3年なんです。

──活動を重ねる中で、歌とギターのスキルが上がって表現の幅が広がる喜びは、ずっと感じてきたんじゃないですか?

髙⽥ そうですね。やっぱり楽しいですから。僕は最近、エレキギターを弾くのが楽しくて、アコギを持つことが少なくなっています。

──彪我さんは、ギターのスラッププレイをしますよね? 2019年の日比谷野音のライブでやっていたのが印象に残っています。

髙⽥ 懐かしい(笑)。MIYAVIさんリスペクトでやりました。今は、ジョン・フルシアンテにも憧れています。

──雅功さんが主に弾いているのは、アコースティックギターですよね?

⽥中 はい。曲によりますけど、ほとんどがアコギですね。

髙⽥ 田中さんのアコギのバッキングには敵わないです。力強さが魅力的で、ずっと聴いていたくなります。

⽥中 いきなり褒めるの気持ち悪い(笑)。アコギがあるとバンドサウンド全体の空気感が変わるんですよね。中学生の頃はそういうこともわからず、言われるがままにただ弾いていたんですけど。まだまだ未熟者ではありつつも周りが見えるようになってきたので、サウンドの捉え方は変わってきました。アコギでもいろいろな音が出せますので、楽しさも広がってきています。自分で言うのもなんですけど「音楽、好きなんだなあ」って感じます。

──インタビュー前にリッケンバッカーを弾いていましたけど、そういう姿からも音楽が好きな様子が伝わってきました。リッケンは、ギターが好きじゃないとなかなか選ばないですから。

⽥中 ありがとうございます。

髙⽥ 何年前に買ったんだっけ?

⽥中 4年くらい前。尾崎世界観さんが、赤のリッケンバッカーを弾いているのがかっこよくて、「一緒のが欲しい」と思って、お金を貯めて買ったんです。

──彪我さんは、フェンダーのストラトキャスターを愛用していますが、ジョン・フルシアンテに憧れているからですか?

髙⽥ はい。

⽥中 ずっとレッチリの曲を弾いていますからね。

髙⽥ 言われると恥ずかしい(笑)。この前の来日公演が、めちゃめちよかったんですよね。さらに好きになっちゃいました。音楽は知れば知るほど楽しくて、ギターも知れば知るほど欲しくなっちゃいます。ギターは、何本あってもいいですからね。

⽥中 怖いんですよ。買い出すと止まらないから。金利ゼロは、ローンでもタダなんでしょ?

髙⽥ うん。48回払い、金利ゼロは、タダだと思うことにしています(笑)。

──(笑)。彪我さんは俳優としてもご活躍ですが、音楽とはまた別の表現の場があることを、どのように捉えていますか?

髙⽥ どちらも表現をするお仕事なので、感性が広がって幅も広がっているんだと思います。お芝居は他の人の心情にも寄り添う表現なので、いろいろな視点になるというか。だから演技が音楽に活きることもありますし、その逆もあると思います。

──演技も他のキャストのみなさんとのアンサンブルという点では、バンドと通ずるものがありますよね?

髙⽥ そうなんです。そこに難しさもあるんですけど。

──雅功さんは、小説を書いていますね。演劇とライブが組み合わさった「春しめじのお花し」の台本も書いているんですか?

⽥中 はい。文章を書くのは、昔から好きでしたね。そういう機会もどんどん増やしたいです。小説を読むのとお芝居を観るのも昔から好きなんです。伊坂幸太郎さんと、ラーメンズの小林賢太郎さんが好きです。

──「表現する」ということが好きなのが、雅功さんと彪我さんの共通点なのかも。

⽥中 何かを作るのが好きなんだと思います。自分を知ってほしいのかも(笑)。

髙⽥ そうだね。最新アルバムの『ゆくえ』も、ほぼ半分くらいが僕たちが手掛けた曲です。

──『ゆくえ』に収録されている“エンディング”は、彪我さんの作詞作曲ですね。彪我さんの曲は、胸の内に渦巻く想いを描くことが多いという印象です。

⽥中 自己啓発系というか、わりと哲学だよね?

髙⽥ そうですね。Sakurashimejiで、そっちを担当しています(笑)。

“明日を”というタイトルもそうですけど、「これまでのこと」というよりは、「これからのこと」を歌いたいと思っていたんです(田中)

──雅功さんの曲は、物語的ですね。今年に入ってからリリースした“⼤好きだったあの⼦を嫌いになって”、“ただ君が”も、そういう作風を感じます。

⽥中 そうなのかもしれないですね。

髙⽥ 雅功は昔から小説が好きで、書いてもいますから、物語の流れを作るのが上手いんです。素敵だなと、毎回思っています。4月に配信リリースした“生きるよ”は僕が作曲をして、雅功に作詞をしてもらったんですけど、この曲も歌い出しから攻めてます。《遠ざかる雲とその向こうに/王様と人々の群れ》ですから。

──雅功さんは、彪我さんの作る曲や歌詞を、どのように感じていますか?

⽥中 彪我は、あっけらかんとした性格なんですけど、そのわりに皮肉めいたものを書いてくるんです。そこが好きです。17か18の頃に書いた“青春の唄”という曲があるんですけど、《たった一秒でも/無駄にできないなんて嫌だよ》と書いてきたんですよね。普通は「たった一秒でも無駄にしたくない」って書くんでしょうけど、「無駄にできないのが嫌だ」というのがすごく彪我ならではの感性だなと思いました。“エンディング”も、《「もしも悩んでしまったなら/あなたらしく生きなさい」と言う/過ぎ行く小節の中で/僕らしさはどこにある?》という部分があるんですけど、「自分らしく生きなさい」と言われることに対しての身動きの取りづらさを歌詞にしているのが印象的で、「俺には、こういう視点はないな」と思いました。あと、彪我は作曲に関して器用で、いろいろな音楽の要素を取り入れるんです。デモの完成度が高いので、デモの段階で「どういう曲にしようか?」とスムーズに話し合うことができます。

──様々なクリエイターから提供された曲を歌ってきた経験も、おふたりの創作に活きているんじゃないですか?

⽥中 そうですね。最初の数年は「今はいろんな曲を吸収しなさい」と、スタッフさんも言ってくれていたんです。提供していただいた曲を歌って弾くからこそ気づくことがたくさんあって、知らない内に自分たちの中に蓄えられていった音楽的な要素が、たくさんあったと思います。

──今年に入ってからリリースした曲は、共作も含めて自身が手掛けた曲ですね。

⽥中 はい。ようやく書けるようになったというか、リリースできるものを作れるようになったんだと思います。お互いの曲に対して、意見もいろいろ言えるようになりました。

──最新曲の“明日を”は、作詞作曲のクレジットが「Sakurashimeji」ですから、ふたりの共作ですね。

⽥中 はい。6月に10周年を迎えたんですけど、そのあとの最初の曲だったので、すごく難しかったです。良くも悪くも「10周年」ということを踏まえた意味が出てきちゃう曲になると感じていたので。ふたりでデモを出し合って話し合いながら半年くらいかけて作ったよね?

髙⽥ そうだったね。かなり時間をかけました。

⽥中 最終的には僕のデモに対して彪我から意見を言ってもらって、ふたりで一旦崩して作り直していく感じでした。

──歌詞に関しては、どのようなことを話し合いましたか?

⽥中 僕たちの中に音楽的な自我が芽生えたのが比較的最近ですし、10年やってきたとはいえ、まだ22歳なので若いですし、「10周年をお祝いする」「10年間を振り返る」ということにはしたくなかったんです。それよりも、20周年、30周年、40周年とかのことを歌っておきたかったというか。そういう話をしていましたね。

──「こういう生き方をしていきたい」という今の気持ちであると同時に、「これからもこうありたい」という未来像も描いた歌詞ということでしょうか?

髙⽥ まさにそうです。

⽥中 “明日を”というタイトルもそうですけど、「これまでのこと」というよりは、「これからのこと」を歌いたいと思っていたんです。

──本当の気持ちに蓋をして隠している状態を「カサブタ」と表現していますが、傷つくことを恐れずに生きていきたいという姿勢がとても伝わってくる曲です。

⽥中 子供の頃は怪我をするとか全く考えないで外を走り回って無茶なことをしながら遊んでいたのを思い出したんです。いつの間にか傷を作るのが怖くなって、一歩を踏み出せなくなっているのがもったいないと思いました。子供の頃のガッツをこれからも持ちたいと思ったのが、この歌詞のきっかけでしたね。

10周年は節目に見えると思うんですけど、全然そんなことはなくて。新しい日記を書いていく感じ(髙⽥)

──ふたりの歌も生々しいです。終盤辺りから叫びにも近い切実さを帯びてくるじゃないですか。

髙⽥ そうですね。メロも相俟って、そういう感じになっていると思います。最後のほうの《僕らは ここから 明⽇に ⾏きたいんだよ》とか、レコーディングでも痺れました。僕は歌に関しては、雅功に引っ張られることがよくあるんです。「感情で歌ってる」みたいなことが伝わってくるので。

⽥中 彪我がいるから、前のめりな感じで歌っても僕は倒れないで済むんだと思います。「それ以上行くなよ」というような命綱になってくれているんですよ。最初の頃は、ライブ中に僕が突っ走って勝手に転ぶ感じのことがよくあったんですけど。

──“明日を”は、サウンドの熱量もすごいです。緩急を利かせつつ、終盤でものすごい熱量を帯びる展開ですね。

髙⽥ プロデュースをしていただいた⾺場俊英さんとアレンジャーさんと一緒にアレンジについてじっくりとお話をしながら作っていきました。

──《今 今 全⾝全霊 ⼼を痛めて》の直後の一瞬の間が、それ以降のドラマチックさを高めていると思います。

髙⽥ そこ、いいですよね。そこから落ちサビに入っていくのが、めちゃめちゃ緊張するんです。この曲を6月のワンマンライブで初披露したんですけど、歌詞が当日に決まったんだよね?

⽥中 ライブの前日かな。前日の夜。

髙⽥ ほぼ当日に決まったようなものだったので、ものすごく緊張しました。この曲のギターソロは、ライブで弾いたものをそのままレコーディングでやったんですけど、「上手さとかは気にしないで、感情のまま弾いて」と雅功に言われたのを覚えています。思いっきり弾かせてもらいました。

⽥中 僕らはそういうのを大事にしたいんです。才能に溢れているわけではないので、着飾るみたいなことがどうしてもできないんですよね。超人にはなれないから、すごく頑張った一般人になりたいです。そういうのも「自我が芽生えた」ということなんだと思います。

髙⽥ 昔は「どんなものにだってなれる!」って感じていたんですけどね。僕に関して言えば、どうしても陽キャな性格にはなれないですし。でも、それは自分の味だったりするんだろうなというのを音楽を通じて感じるようになりました。

⽥中 とにかく自分を出したいんですよね。それは僕らの歌でしかないんですけど、きっと聴いてくださるみなさんの歌にもなると信じています。そういう方々をひとりでも増やしていきたいです。10年やってきて、ようやくそういうことが見えてきました。なんか不思議な感じもあります。音楽は仕事ではあるんですけど、「100%仕事として認識しているのか?」と言われれば、意外とそうでもなくて。楽しみつつ何かを伝えたい気持ちがすごくあるので……不思議な仕事ですね。

髙⽥ 僕も音楽とか表現は、苦しんでやりたくないんです。まずは自分が楽しむというのは、今後も大切にしていきたいです。

⽥中 苦しんだことも結局は歌にして歌っちゃえば、全部プラスになるんです。そこも音楽の面白いところです。そういうのがあるから音楽をやっててよかったって思います。毎日発見があって学ぶことがたくさんあるので、そういうものを活かして形にしていけるのは喜びです。

髙⽥ いろいろ吸収していきたいですね。アレンジャーさんにお願いしているアレンジも今後は自分たちでやれるようになっていきたいですし、学びたいことがたくさんあります。

──“明日を”のリリースのタイミングでグループ名の表記を「さくらしめじ」から「Sakurashimeji」に変更するのも、さらに進化していきたい気持ちの表れですか?

⽥中 はい。10周年ですけど振り返ることはしたくなくて、どんどん次に向かって行きたいんです。「新たな一歩を踏み出す」というのをわかりやすく示したくて、僕らの覚悟と決意をどこかに残しておきたくて、表記を変えることにしました。「新たにここからさらに積み上げていく」という意味を込めています。

髙⽥ 10周年は節目に見えると思うんですけど、僕たちにとっては全然そんなことはなくて。なんなら毎年おめでたいというか(笑)。毎年を迎えられるのがありがたいですから。表記が「Sakurashimeji」に変わっても、今までのことを捨て去りたいということではなくて、新しい日記を書いていく感じというか。そんな感覚ですね。

⽥中 毎日の中で起こることの分だけきっと曲ができるので、全力投球でやっていきたいです。もし別の向いている仕事が見つかったとしても音楽はやめないと思います。僕らは音楽がめちゃくちゃ好きでやっているので、同じように音楽が好きな方々にも感じるものはあるんじゃないかと思います。こんなふたりなんで舐められやすいんですけど(笑)。食わず嫌いせずに聴いていただきたいですね。

●リリース情報

𝗡𝗲𝘄 𝗗𝗶𝗴𝗶𝘁𝗮𝗹 𝗦𝗶𝗻𝗴𝗹𝗲 『明日を』

配信中

●ツアー情報

「Sakurashimeji Live House Tour 2024 心音 追加公演」

■東京:代官山UNIT SOLDOUT!!
2024年11月24日(日) 開場17:00/開演18:00
■愛知:ElectricLadyLand 
2024年12月5日(木) 開場18:30/開演19:00
■大阪:梅田Shangri-La SOLDOUT!!
2024年12月6日(金) 開場18:30/開演19:00
■福岡:LIVE HOUSE OP's SOLDOUT!!
2024年12月8日(日) 開場17:30/開演18:00
<追加公演>
■東京:渋谷ストリーム ホール
2024年12月14日(土) 開場17:00/開演18:00

Sakurashimeji FREE LIVE TOUR 2024「明日を」

■8/31(土) 神奈川県:アリオ橋本 1F 屋外イベント広場
■9/1(日) 埼玉県:イオンレイクタウンkaze 1F 翼の広場
■9/7(土) 愛知県:エアポートウォーク名古屋 3F イベントステージ
■9/14(土) 岡山県:アリオ倉敷 1F 屋外イベント広場
■9/16(月祝) 広島県:広島駅南口地下広場
■9/23(月祝) 京都府:イオンモールKYOTO Sakura館 4F Kotoホール

and more...


提供:SDR
企画・制作:ROCKIN'ON JAPAN編集部