●セットリスト
1. サイレントマジョリティー/欅坂46
2. 手を繋いで帰ろうか/欅坂46
-MC-
3. 乗り遅れたバス/長濱 今泉 小林 鈴本 平手
4. 山手線/平手
5. 渋谷川/ゆいちゃんず(今泉 小林)
6. キミガイナイ/欅坂46
7. ひらがなけやき/けやき坂46
-MC-
8. また会ってください/長濱
9. 青空が違う/青空とMARRY(志田 菅井 守屋 渡辺 渡邉)
10. ボブディランは返さない/ゆいちゃんず(今泉 小林)
11. 渋谷からPARCOが消えた日/平手
-DANCE TRACK-
12. 語るなら未来を…/欅坂46
13. 世界には愛しかない/欅坂46
14. 僕たちの戦争/FIVE CARDS(上村 長沢 土生 渡辺 渡邊)
15. 夕陽1/3/今泉 小林 平手 長濱
16. 誰よりも高く跳べ！/けやき坂46
-制服ファッションショー-
-MC-
17. 制服と太陽/欅坂46
18. 大人は信じてくれない/欅坂46
19. 二人セゾン/欅坂46
20. エキセントリック/欅坂46
-MC-
21. 微笑みが悲しい/てち&ねる(平手 長濱)
22. チューニング/ゆいちゃんず(今泉 小林)
23. 割れたスマホ/青空とMARRY(志田 菅井 守屋 渡辺 渡邉)
24. 僕たちは付き合っている/けやき坂46
-MC-
25. 不協和音/欅坂46
-アンコール-
26. W-KEYAKIZAKAの詩/欅坂46 けやき坂46

開演と同時に会場のモニターに平手友梨奈の姿が映し出され、「こんなに辛いと思わなかった」という告白から、今泉佑唯の「このままだとみんなに置いてかれる」、鈴本美愉の「ずっと不安でした」といった、メンバーそれぞれがデビュー当時の心境を振り返るインタビューの模様が流れる。

そして、「―もう私たちは1年前と違う―」という言葉が映し出された後、飛び交うレーザー光線と共にメンバーが登場。1曲目はデビューシングル曲“サイレントマジョリティー”だ。メンバーはいつものあの凛とした佇まいで、しかしいつもより心なしか晴れ晴れとした表情で歌い上げる。続いて、菅井友香と守屋茜が演出のことで可愛らしくケンカをしているVTRから2曲目“手を繋いで帰ろうか”へ。会場が一気に明るくなり、ステージの真ん中にグループを象徴する大きな「欅」と、「HAPPY BIRTH DAY」の電飾のセットが設置されているのが見えた。

曲が終わるとケーキが運び込まれ、キャプテン・菅井が「みなさん！ 1stアニバーサリーライブへようこそお越しくださいました！」と挨拶をし、続けて「今日は1周年なので良かったらこの曲を歌ってください！」と会場全体で“ハッピーバースデートゥーユー”を合唱。メンバー全員で1本のローソクを消し、さっそく原田葵がケーキを一口食べて「今までで食べたケーキで一番おいしい」と満面の笑顔を見せた。

その後は、長濱ねるのセンター曲“乗り遅れたバス”や、平手のソロ曲“山手線”、ゆいちゃんずの“渋谷川”が披露され、そしてけやき坂46（ひらがなけやき）も登場。少し緊張した面持ちでデビュー曲“ひらがなけやき”をパフォーマンスした。

次のMCでは、2016年放送の欅坂46主演ドラマ『徳山大五郎を誰が殺したか？』より、嶋田久作が電話でゲスト出演。『欅って、書けない？』を録画して毎週見ていることを明かしたり、メンバーの印象を「基本的にまっすぐ、そこがいいと思っています」と語った。

ゆいちゃんずが移動ステージに乗り、アリーナの真ん中で演奏した“ボブディランは返さない”、平手が赤いスーツでスタイリッシュに歌い上げたソロ曲“渋谷からPARCOが消えた日”を経て、2ndシングル曲“世界には愛しかない”へ。白い制服姿のメンバーが4台の移動ステージにそれぞれ乗り込み、会場中を巡りながらのパフォーマンスとなった。

ここでまた、けやき坂46が登場。アップテンポなBGMにあわせて、次々に一輪車やなわとび、テニスボールを客席に打ち込むなどの出し物を披露し会場を沸かせ、続けて“誰よりも高く跳べ！”で勢いの良い、フレッシュなパフォーマンスを見せた。

ライブも折り返し地点に。MCで守屋が「メンバーのみんなに秘密にしてたサプライズがある」というとモニターに『欅って、書けない？』のMCでおなじみのハライチ・澤部佑が登場し、メンバーは驚きと喜びの悲鳴をあげる。「この1年ですごい成長した」という今のグループの印象を感慨深そうに語り、1周年のお祝いの言葉も送った。続いて、同じくMCを務める土田晃之も登場。自身の自己紹介で「カタカナ欅坂46です」と名乗り、メンバーと客席を笑わせる一幕もあった。

そして、3rdシングル曲“二人セゾン”では軽やかなステップと微笑みを浮かべた表情を見せ、ステージには大量の桜の花びらのような紙吹雪が舞う。曲が終わると、菅井と守屋のインタビューがモニターに映り、グループの今後について「実力をつけて、全てにおいてパワーアップしたい」と力強く宣言をした後、新シングルに収録されている“エキセントリック”を初パフォーマンス。ラップ調の曲のため、衣装もB系ファッションで、曲の途中、靴を脱ぎ捨てるというワイルドな演出も。

その後、最新シングルの中で織田奈那が特に気に入っているという、ゆいちゃんずの“チューニング”、先日ミュージックビデオが公開された“割れたスマホ”、けやき坂46初のラブソング“僕たちは付き合っている”を経て、いよいよ本編最後の曲“不協和音”。髪を振り乱し、この1年間の思いが全て込められたような力強いダンスと、長濱の今までに聴いたことがない、声が裏返ってしまうほどの感情的な≪僕は嫌だ≫が印象的だった。曲が終わると、息を切らしながらメンバーが挨拶をし、一度ステージを降りた。

会場で「欅坂46」のかけ声が起こり、アンコールでTシャツ姿に着替えた欅坂46全員が再登場。今日の感想を聞かれると尾関梨香が「生まれてよかった！」と興奮気味に答えた。

ラストナンバー“W-KEYAKIZAKAの詩”の前に、同曲のミュージックビデオに参加できなかった高瀬愛奈のために、新しくこの曲のビデオを制作することが発表された。さらに、「けやき坂46増員決定」のサプライズ発表もあり、これにはメンバーも突然のことにかなり驚いている様子だった。

鈴本美愉によるペンライトで三角形を描く振りの指導からアンコール曲が始まると、会場全体が緑色に染まり、客席、メンバーの振りが綺麗に揃っていた。最後は移動ステージでメンバー全員が会場を一周。口々に「ありがとうございました」と会場中に感謝の言葉を呼びかけ、ハートフルな空気に包まれた3時間半にわたるアニバーサリーライブは幕を閉じた。（渡邉満理奈）