Northern19 presents HAVE A NICE DAY!!! 2@ SHIBUYA-AX

北国発のメロディック・3ピース、Northern19プレゼンツの「HAVE A NICE DAY!!!2」。会場の渋谷AXには、開演前から上気したキッズたちの異様な熱気が立ち込めていてマジで暑い!(上下ヒートテックを着込んできてしまったことを激しく後悔……)。幸か不幸かその熱は、先鋒のdustboxがオン・ステージした直後から天井知らずに上昇していくのだった。なにしろオープニングの“RightNow”が鳴らされるや、すぐさまフロアのそこここでダイバー大量発生!「お前らの全力見せてみろ!」とSUGAが焚きつけて雪崩れ込んだ“Hurdle Race”で、また一段、容赦なく熱狂の度合いを高める。「お前らの溜まってるもの、全部出してけ!!」とさらに気を吐くSUGA。負けじとJOJI、「これはおしゃれパーマじゃないんだよ、天然パーマなんだよ!!」と吠える(抜くとこ間違えました!笑)。さすがは昨年122本(3日に1本ペース!)ものライブを闘ってきたダスト、その技巧的かつ衝動的なパフォーマンスには感嘆せずにはいられなかった。「今年中に新作を出せたらいね」(SUGA)、「4曲くらいできたか?」(JOJI)とも語っていたので、4月22日の新木場STUDIO COASTワンマンとあわせて今から楽しみだ。

続いてはB-DASH。「どもコンバンワ、B-DASHで~す!」と、いつも通り飄々としたGONGONの挨拶から始まったステージだが、初っ端の「ピッツア」からすぐさまフロアは壮絶な肉弾戦に突入!TANAMANのウネりにウネるベースを牽引役として、ステージ前だけでなくフロア全面にモッシュ&ダイブを引き起こしていく。正月からずっと風邪をひいてたというドラムス・ARASEだが、今夜は完全回復してヘヴィなビートを量産(対してあいにく風邪気味だったというGONGON、ライブ中ずっと透明な鼻水がたれてたそうです・笑)。「みんなもいい汁出てる?このいい汁をNorthern19にブッかけてやりましょう!」とARASEがアジってAXはさらにフィーバー。十分すぎるくらい場内をあっためて主役にバトンを継いだ。

そして、いよいよノーザンの登場。まずは3人でドラム・セット前でコブシを合わせ、“Never Ending Story”からスタート。しっとりとしたAメロが勢い加速すると、フロアはすぐさま熱烈に腕を突き上げて応戦する。続けて“CRAVE YOU”、そしてギター・笠原から代わってベース・井村がメインを取る“NEVER AGAIN”と畳み掛け、フロア中にダイブ&ハンド・クラップ勃発!怒涛のツー・バス連打、豪快にスティックを振り下ろす馬場のドラミングが視覚/聴覚の両面でいやおうなしに気持ちを高ぶらせる。よっしゃ、最高のスタート・ダッシュだ。

「明けましておめでとうございます! ついにこの日がやってきましたね! 毎年恒例の――といっても、まだ2回目なんですけど(笑)、「HAVE A NICE DAY!!!」来ていただいてありがとうございます!なんと言ったらわかんないくらいサイコーな先輩バンドをお迎えできて、ホント感謝してます。でも今日の主役は僕たちなんでね(笑)、ガツガツやっていくんでよろしくお願いします!」と最初のMCで笠原が宣言。中盤には「今日は新曲やろうと思います!」と叫び、3月10日リリースの3rdアルバム『SMILE』から“RED FLOWER”をいち早く披露(畳み掛けるようなビート感とベース&ギターのユニゾン・プレイがカッコいい!)。「そして、もう一曲新曲やります!聴いて下さい、“SMILE FOR PEACE”!!」と、ブランニュー・ソングの連発でAXを湧きに湧かせる。終盤も「そんなもんじゃねぇだろ!」とキラー・チューン“THE DEPARTURE”を放射、そして「俺たちとみなさんの2010年の幸せを願って、心の底から叫ぼうぜ!」とのアジテーションから“STAY YOUTH FOREVER”!! AXに割れんばかりの「ウォーオーオー!」を響きわたらせ、ライブは幾度目かのクライマックスを迎えたのだった。

本編を終えてメンバーが降壇すると、フロアは即座に「ウォーオーオー!」の大合唱でアンコールを促す。その熱に応えて再登場したメンバー、おもむろに“SASQUATCH”のイントロを弾き始めると、見覚えのあるお面ズの姿が――そう、スペシャル・ゲストとしてBEAT CRUSADERSのケイタイモ&カトウタロウが登場! 5人で“お面ズ・オブ・ラブ”(T-SQUAREの“WOMENS OF LOVE”のカバー)を披露したのだけれど、ケイタイモがイントロで痛恨のミス!仕切り直すも今度は笠原のギターがトラブって音が出ないという波乱続きながら、んなこた関係なくAXは笑いと歓声で大盛り上がり。そして最後は“SUMMER”、“TRY OUT”と烈火のごときラスト・スパートで再び絶頂まで駆け上がって大団円!2010年の快進撃を予感させるに余りある充実のステージだった。(奥村明裕)
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